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選択肢を待ってから引退を判断するとRBフランク・ゴア

2021年06月04日(金) 16:16

ニューヨーク・ジェッツのフランク・ゴア(中央)【AP Photo/Peter Joneleit】

38歳という年齢にあって、ランニングバック(RB)フランク・ゴアが引退を表明しても決して驚きではない。ただ、まだその構えはできていないようだ。

2021年シーズンを迎えるにあたり、ゴアは再び所属チームのない状態になっている。2020年に187回のアテンプトで653ヤード、ラッシングタッチダウン2回を記録したゴアは、フリーエージェント(FA)ながらもこの秋にどこかでプレーするかのような準備を進めている。

「自分にはまだプレーできると分かっている。まだチームを助けられるってな」とゴアは現地3日(木)に『KNBR』に話した。

「だが、それはプレーオフに行って、スーパーボウルに手が届くかもしれないチームにいると感じられるような、正しい状況じゃなきゃいけない。自分にはフットボールのゲームをプレーできると分かっているけれど、正しい状況で、正しいチームにいたいんだ」

40歳に近づきつつある今、2020年にニューヨーク・ジェッツで過ごした1年の悪夢の経験がまだ記憶に新しいゴアが避けたいのは、再び最下位争いをすることだ。ベイエリアの地元住民はサンフランシスコ・49ersにゴアが戻らないかと思いめぐらすものの、ゴアが49ersのデプスチャートに見いだしたのは、そこには若手のバックスたちがいるということだった。

一方でゴアがつけ加えるのは、49ersかどこか他のチームから連絡があれば、自分の方は準備が整っているという点だ。実際、ゴアはすでにいくつかの電話を受けているが、決断を下す前に待っている状態だという。仮にどの選択肢も自分に合わないのであれば、引退もあり得るとゴアは述べた。

「いくつかのチームと話したけれど、俺のエージェントはどのチームの名前も出すなと言っている。トレーニングキャンプまで待ちたいって感じだ」とゴアは言う。

「それを感じたい。それが自分にとって正しい状況なのかを見るために待ちたい。どこかのチームが電話をくれて、俺がそれが正しいと感じれば、そうする。だが、俺がその状況を気に入らなければ、もう忘れて引退さ。正しい状況だと感じられなければ、引退する」

ゴアはこれまでのキャリアでちょうど1万6,000ラッシングヤードをマークしており、歴代最多のエミット・スミスまで2,355ヤードある。故ウォルター・ペイトンまでは726ヤードだ。ペイトンを追い抜くには1シーズンか2シーズンが必要であり、スミスに迫ることはないだろう。

それでも、1万6,000ヤードという数字は素晴らしい。引退するにはキリのいい数字だ。それでも、ゴアにまだ引退の構えはない。

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