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QBフィッツパトリックは「おもしろい」とワシントンWRマクローリン

2021年06月07日(月) 09:41

ワシントン・フットボール・チームのテリー・マクローリン【AP Photo/Julio Cortez】

ワシントン・フットボール・チームのワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンは過去2週間にOTA(チーム合同練習)で新しいクオーターバック(QB)であるライアン・フィッツパトリックの感触をつかむことができた。そして、マクローリンはすでに新QBとの親和性を気に入っているようだ。

「フィッツはおもしろい。彼のことで最初にぐっときたのは、すごくクールで落ち着いた振る舞いさ。彼がハドルにいると、本当に冷静な感じになる」とマクローリンは『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』に語った。

3年目に入る25歳のマクローリンは、これまでワシントンで6人のQBからパスを受けてきた。継続性には恵まれなかったマクローリンだが、29試合でキャッチ145回、2,037ヤード、タッチダウン11回という記録を残している。

ワシントンはこのオフシーズンにフィッツパトリックと1年1,000万ドル(約11億円)の契約を結んだ。38歳のフィッツパトリックは長期的なソリューションだと見られているわけではないが、初の1,000ヤード越えシーズンを終えたマクローリンは、来るシーズンのためだけではなく、今後の自分の試合を高めるために16年目のベテランから学んでいる。

「彼はゲームの生徒でもある。めちゃくちゃスマートだ。彼の目を通してゲームを見られるから、それが俺の役に立っている」とマクローリンは言う。

ワシントンはこのオフシーズンにオフェンス面で大きなアップグレードを行っているため、マクローリンは2021年にこれまで以上の機会を得るかもしれない。3年3,450万ドル(約37億8,000万円)の契約を結んだWRカーティス・サミュエルはマクローリンにとって理想的な補強であり、マクローリンが活躍できる1対1のマッチアップの機会が広がりそうだ。また、マクローリンはフィッツパトリックの英知がレシーバー勢全体を改良し得ると見ている。

「彼はレシーバーたちとしっかりとコミュニケーションを取ることに重きを置いている。それは俺とだけじゃない。彼が今ロースターにいるすべてのレシーバーとコミュニケーションを取るのを見てきた。このルートについてどう考えているかとか、このレバレッジについてどう思うかとか。シーズンの今の段階でこういうことをやるのがすごく大事だと思う。なぜなら、そういうコミュニケーションは早い段階から始めたいからだ」

フィッツパトリックのディープなボールを投げる能力は、2020年にそれぞれNFLで24位だった試合平均216.6パスヤード、20.9ポイントにとどまったワシントンの攻撃陣が歓迎する要素だ。この要素が加わることでワシントンの攻撃の爆発力が増し、チームをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区タイトルまで導いた守備陣を大いに補完することに期待が持たれている。フィッツパトリックのベテランとしての存在感がオフェンス全体を底上げできれば、1984年以来の連続ディビジョンタイトルも視野に入ってくる。

「俺たちは早い段階でいくつかのことを調整できたし、これまでの何日かで関係性を築いてきた。かなり自然に感じられるようになってきているし、キャンプの前にいいスタートを切れたのは本当に良かった」とマクローリンは述べた。

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