フリオ・ジョーンズのトレードに狂喜したタイタンズWRブラウン
2021年06月08日(火) 13:08テネシー・タイタンズのワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンはフリオ・ジョーンズをチームに招き入れるべく、懸命なキャンペーンを打った。現地6日(日)、その願いは通じ、タイタンズがアトランタ・ファルコンズとの大型トレードの引き金を引いている。
日曜日にチャリティーイベントに参加したブラウンは、報道陣に「今朝、電話を見たときに娘が俺の隣に寝ていて・・・俺はベッドから飛び降りて“マジかよ?”って具合さ。娘を起こしちゃったよ」と喜びに満ちた様子で語った。
「少し落ち着かなきゃならなかった。そのニュースを見たときはクレイジーだった。俺の電話がガンガン鳴り始めた。これはテネシーにとってかなりでかいぞ。俺にとってだけじゃなく、この街にとって、このチームにとって。彼が来てくれてうれしい」
タイタンズは2022年の2巡目指名権および2023年の4巡目指名権と引き換えに、ジョーンズと2023年6巡目指名権を手に入れた。
ブラウンはソーシャルメディアへの投稿を繰り返してジョーンズ獲得をチームに推してきた。新進の若手である3年目のブラウンは、自分のアイドルであるジョーンズをタイタンズがトレードで獲得するなら、ナンバー11を明け渡してもいいとさえ発言。ブラウンはジョーンズへの敬意からこのナンバーを使用していた。
「カレッジ時代を通して、彼は俺のお気に入りのレシーバーで、ずっと彼を尊敬してきた」とジョーンズはチームのウェブサイトに語っている。
「今、彼のような選手がロッカールームにいるだけで、“俺はここで何をすればいい?”って感じだ。最高さ。いずれにせよ話はずっとしてきたけれど、すぐ近くにいて、フィールドに立つのを自分で直接見られるなんて最高だ」
「実は、ロッカーにフリオの写真が貼ってあるんだ。毎日、練習に行く前に言い聞かせてる。フリオより努力しろ。このゲームのベストレシーバーに自分が迫れるのがそのやり方なんだ、って。だから、彼が俺と同じチームになって、俺のプレーのレベルも上がるはず。すごいだろ」
ジョーンズのトレードの前、ブラウンはコーリー・デイビスやジョンヌ・スミスがフリーエージェント(FA)で去ったタイタンズで多くのターゲットを担うと見られていた。ジョーンズの加入によってその一部は減り、相手守備選手の注意の多くがブラウンから外れるだろう。
この動きによって、タイタンズはクエッションマークつきのチームからポストシーズンの有力候補へと急浮上した。守備陣にまだ疑問は残っているものの、タイタンズ攻撃陣の方ではクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルがブラウンとジョーンズという2人のビッグプレー可能なレシーバーを擁している。
トップのワイドアウトがロッカールームに2人いるという状況は、うまく機能しないことがある。しかしながら、ブラウンが抱いているジョーンズへの感情からは、タイタンズの2人が2021年にお互いを高めていくことが予想される。
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