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WRジョーンズがAFCに移籍して「本当に良かった」と49ersシャナハンHC

2021年06月08日(火) 14:43

サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハン【AP Photo/Ross D. Franklin】

ワイドレシーバー(WR)のフリオ・ジョーンズがアトランタ・ファルコンズからテネシー・タイタンズに移る大型トレードがまとまった日、サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは会議室いっぱいのコーチたちが考えていそうなことを代弁した。

「彼がAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)に行ってくれて本当に良かった。助かった」とシャナハンHCは現地6日(日)、トレードが発表された後に『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイ・エリア)』に話している。

ジョーンズのトレードを検討しているチームの一つとして49ersも噂されていた。ディビジョンライバルのシアトル・シーホークスや、一時はロサンゼルス・ラムズも候補に挙がっていた。49ersがジョーンズを獲得できなかったなら、せめて年に2回もスターレシーバーと対決しなくて済むことにシャナハンHCは胸をなでおろしている。

49ersがトレードできた可能性についてシャナハンHCは「びっくりするような取引になっただろう」と述べている。「それが叶わないなら、次に好都合なのは彼がAFCに行くことだ。第一、彼がわれわれのディビジョンにいないことはかなり大きい。AFCで良かった。ジョーンズの実力は誰もが知っている。タイタンズはとてつもない選手を手に入れたものだ」

アトランタ・ファルコンズに2シーズン在籍していた時にシャナハンHCはジョーンズのコーチを務めている。その両シーズンでジョーンズはオールプロのファーストチームに選ばれているが、今のところそれが最初で最後だ。49ersは年に2回もライバルチームでプレーするジョーンズを相手にする必要はなくなったが、シーズン第16週のサーズデイナイトでは対戦する。

ジョーンズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)を去るのを見てシャナハンHCが口にした感想は、AFCがいかに激戦区かを表している。

タイタンズはジョーンズとWRのA.J.ブラウンを組み合わせることでオフェンスを未知のレベルへと押し上げた。カンザスシティ・チーフスはクオーターバック(QB)パトリック・マホームズを中心にスーパーボウルに2年続けて出場している。MVP候補のQBジョシュ・アレンとWRステフォン・ディッグスを擁するバッファロー・ビルズは、チーフスにとって最も脅威かもしれない。ボルティモア・レイブンズにはまだQBラマー・ジャクソンがいる。クリーブランド・ブラウンズには若い選手が多く、プレーオフでの活躍が期待される。ピッツバーグ・スティーラーズはQBベン・ロスリスバーガーが8ヤード以上投げることができれば2桁勝利も夢ではない。QBカーソン・ウェンツが万全で戻ってくれば、インディアナポリス・コルツは最後まで優勝争いに絡んでくるだろう。ロサンゼルス・チャージャーズは接戦を制することができればQBジャスティン・ハーバートとともに存在感を示すことができる。デンバー・ブロンコスはQBポジションの問題さえ片づけばプレーオフ進出の準備は整っている。ニューイングランド・ペイトリオッツはこのオフシーズンにロースターを大幅に補充しており、マイアミ・ドルフィンズも強力な選手を多数抱える中でQBトゥア・タゴヴァイロアが2年目に飛躍すれば十分に戦える。ラスベガス・レイダースはディフェンスが改善すればオフェンスの武器が最大限に活きるだろう。これに加えて、若手QBを擁するシンシナティ・ベンガルズ、ジャクソンビル・ジャガーズ、ニューヨーク・ジェッツがプレーオフに向けてどこかでワイルドカードを手にする可能性も考慮しなければならない。

AFCは飽和状態だ。

ジョーンズのトレードによりAFCへの偏りはさらに増した。とんでもないプレーオフ戦線になることを心せよ。

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