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QBロジャース、パッカーズのミニキャンプに現れず

2021年06月09日(水) 01:51

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Mike Roemer】

ついに正式になった。アーロン・ロジャースがミニキャンプを欠席している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは現地8日(火)、状況を知る関係者の話として、グリーンベイ・パッカーズのミニキャンプが幕を開けた8時30分のチームミーティングにロジャースが姿を見せなかったと報じた。

とはいえ、ロジャースが組織に対する不満からオフシーズンのワークアウトを欠席していたことから、数週間前から予想はされていた状況だ。

3日間のミニキャンプをすべて欠席した場合、ロジャースは9万3,085ドル(約1,020万円)の罰金を科せられる。OTAやその他のワークアウトに参加しなかったことで、ロジャースがすでに50万ドル(約5,470万円)のワークアウトボーナスを危険にさらしていることを考えると、それに比べれば少額の罰金ではロジャースは揺るがないだろう。懐に痛手を伴う罰則は7月27日から始まるトレーニングキャンプまでやって来ることはない。

今春、自主的なワークアウトをすべて欠席したロジャースが火曜日に始まったミニキャンプで初めて義務化されている稼働日を欠席することになり、正式にホールドアウトを宣言することが可能になった。

一方で、ロジャースの欠席によって、ジョーダン・ラブがフルオフェンスを率いるチャンスを得ることになる。NFLネットワークのイアン・ラポポートによれば、ダバンテ・アダムスをはじめとするレシーバー陣はミニキャンプに参加する予定とのこと。昨年のオフシーズンはないに等しかったことから、ラブにとっては長期にわたってファーストチームのオフェンスを率いるのは初の機会となる。

かつてブレット・ファーブがオフシーズンのワークアウトを欠席した際、パッカーズはその機会を利用してロジャースを評価し、将来の指揮に備えていた。今回のロジャースのホールドアウトによってパッカーズはラブを一層評価できる状況になる。つまり、歴史は繰り返す、のかもしれない。

ロジャースが義務化されているミニキャンプを正式に欠席したことで、オフシーズンの最初のマイルストーンを通過した。次なる重要な日は7月のトレーニングキャンプが始まるタイミングだ。そのときに、ロジャースが組織にプレッシャーをかけるつもりかどうかを見極めることになるだろう。

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