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QBブレイディはバッカニアーズのミニキャンプの大部分に参加

2021年06月09日(水) 08:44

タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Chris O'Meara】

先週、クオーターバック(QB)トム・ブレイディがタンパベイ・バッカニアーズのミニキャンプに参加できるかについて疑問が持たれていたものの、現地8日(火)にその懸念はほぼ杞憂だったことが分かっている。

バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスによれば、ブレイディはミニキャンプの最初のセッションでほとんどのドリルやアクティビティに参加したとのことだ。

「彼は大丈夫そうだった。最初のピリオドでは彼を下げなければならなかった。私が“よし、4回やっていい”と言って、彼はまた戻っていった。だが、これだけは彼にやってほしくなかったのがブリッツのピリオドだ。何人かがあまりにも速く彼の方に動くかもしれないからね」とエリアンスHCは語っている。

第55回スーパーボウルで優勝した後にブレイディはひざの手術を受けており、ミニキャンプで準備が整っているかに疑問が持たれていた。ブレイディほどの選手であればそれほど重要ではない時期だが、ブレイディほどの根っからのコンペティターだからこそ、確実に参加できるようにするとの意志を持っていた。特に、オフシーズンワークには間に合うと自ら断言していただけになおさらだ。

エリアンスHCが先日にブレイディはスローイングよりもコーチングを行うかもしれないと話していたため、この結果は驚きだった。ブレイディのかかわり方は複数の陣営からの承認を経たものだとエリアンスHCは火曜日に説明している。

「ドクターと彼自身だ。彼らの両者がゴーサインを出し、われわれが彼と一緒に行っていることに今も注意を払っている。彼をプレーから遠ざけようなど、実に難しいことだ」

重傷でもない限り、ブレイディをフィールドから遠ざけるのは誰にとってもきわめて難しいだろう。7つのスーパーボウルリングを手にしてもなお、ブレイディには達成すべき仕事がある。その一つが、2020年の大部分で戦線を離れていたチームメイトと信頼関係を築くことだ。その仕事はまだ始まっていないが、間もなくスタートするだろう。10月にアキレス腱を断裂したタイトエンド(TE)O.J.ハワードについて、エリアンスはフットボールアクティビティの復帰まで“すぐそこ”だと話している。

また、手首に問題のあるエンダマカン・スーは念のための措置として火曜日の練習に不参加。アントニオ・ブラウン(膝)は練習復帰まで約2週間だとエリアンスHCは明かした。

それを念頭に入れれば、ブレイディが簡単な方法を取らなかった理由は容易に理解できる。結局のところ、ブレイディが狙うのは8つ目のリングであり、タイトル防衛だ。ミニキャンプへの積極的な参加も、何ら驚くことではない。

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