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トレードは要求しなかったとシーホークスQBウィルソン

2021年06月11日(金) 14:56

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Kyusung Gong】

現地10日(木)、シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが数カ月ぶりにマイクに向き合った。チームに対する不満が数々のうわさの嵐を起こして以来、始めてのことだ。

きっかけは、ウィルソンがヒットを受けるのを減らしたいと思ったことだった。その後、ウィルソンがトレードを受け入れられるであろうチームの名前がさまざまに挙げられた。一時はシカゴ・ベアーズのファンたちがウィルソンの加入を信じて手に汗を握ったほどだ。

最終的に、ウィルソンはシアトルに残っている。ウィルソンとチームは再び足並みをそろえ、一つのユニットとして前進する道を見い出した。しかし、ハッピーエンドに至ったからといって、ウィルソンに数々の質問が浴びせられないというわけではない。

「トレードを要求はしなかった。俺は常にここでプレーすることを望んでいた」とウィルソンは言う。

「現実として電話が飛び交っていたと思うけど、最終的に本当の現実は俺がここにいるってことだ。俺は勝つためにここにいる。すべてに勝つためにここにいる」

過去10年にわたってほぼずっとコンテンダーだったシーホークスの目標は、可能な限り高いところに掲げられている。ウィルソンがスターQBとして君臨して以来、常にチームには期待がかかり、だからこそウィルソン離脱の可能性は恐ろしい懸念となっていた。そして、トレード先候補が4つ報じられたところで、興奮はますます高まっていた。

ウィルソンは候補先として挙げられたチームたちについての質問をかわし、トレードは要求していないと繰り返しつつ、その証拠として契約のノートレード条項について指摘した。

「俺がトレードをリクエストしたという人はたくさんいた。それは真実じゃない。俺はトレードを求めていない。何もかもそこから始まった感じだ。もちろん、たくさんのチームが電話をしただろうけど、現実としては俺はどこにも行きたくなかった。俺はシアトルでプレーしたかった。でも、どこかにいかなきゃならないとしたら、俺が行こうとするか、検討するかするチームはいくつかある。とは言っても、俺にはノートレード条項があるんだぜ?」

そう、ウィルソンにはノートレード条項がある。シーホークスがウィルソンの好むチームとの合意を取りつければ、簡単に放棄できたであろう条項が。ウィルソン本人が問題はないと発言することで推測は止められたかもしれない。そうする代わりにウィルソンは沈黙を貫き、シーホークス首脳陣は施設内で問題対処のための話し合いを持っていた。

「時には身内の事情というものがあって、その他の誰もそこには含まれないということがある」とウィルソンは説明する。

「たくさんの電話があって、トレードされていた可能性も現実としてはあるかもしれない。実際は、俺たちにはたくさんの話し合いが必要だったと思う。その中で、何度か素晴らしい話し合いができた。それが俺たちの関係をより強くした。俺とピート(キャロルHC)やジョン(シュナイダーGM)の関係を。その中でも最高だったのは、俺がここにいるということだ。準備は万端さ。これまで以上に集中している。前にも言ったように、前より速く、強く、スマートになった気がする。前より良くなった感じだ。俺はこれまでになくデンジャラスだよ。俺たちが望むことを何でもできる気がする。そのチャンスにワクワクしている。すべてを癒すのは何か知ってるかい? 勝利さ」とウィルソンは語った。

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