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QBスタッフォードは周囲の全員をレベルアップさせるとラムズHCマクベイ

2021年06月11日(金) 16:21


ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォード【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードとロサンゼルス・ラムズHC(ヘッドコーチ)のショーン・マクベイの年の差は丸2年ほどだ。2人とも高校時代にQBをプレーして州のチャンピオンになっている。マクベイはジョージアの高校時代に、後にスタッフォードのチームメイトになり、プロフットボールの殿堂入りも果たすワイドレシーバー(WR)カルビン・ジョンソンを抑えて年間最優秀選手に選ばれた。

今の2人に共通しているのは、それぞれの役割からラムズの一員であるということだ。スタッフォードのタスクはラムズを再びスーパーボウルに連れていくフランチャイズQBとなること。マクベイはこの大舞台に手が届きながらも、勝利はつかんでいない。2年間にわたってシリアスな競争から除外されたラムズは、トレードによるスタッフォード獲得に動いた。一方のスタッフォードは10年以上の間、デトロイト・ライオンズで優勝以外のあらゆることをやっていた。

端的に言えば、マクベイとスタッフォードはまさにお互いを必要としていた。コラボレーションが始まってまだ日も浅いが、マクベイは新QBがすでに自分を“より優れたコーチ”にしてくれたと話している。

ラムズが最初の練習を開始した現地10日(木)、マクベイは『NFL Network(NFLネットワーク)』のオマール・ルイスに対し、「彼の存在のおかげだと思う」と語った。

「彼が一緒にやってきたさまざまな偉大なコーチたちのことや、彼が引き出せる経験のことを聞けば、彼はとにかく知識の宝庫だ。そして、QBポジションで起こっていることを彼の視点から聞くことができる。本当に啓発的だし、彼は素晴らしく、安定したエネルギーを毎日発揮している」

スタッフォードはそのキャリアを通じて、安定性のモデルのような選手だった。良い意味でも、悪い意味でもだ。過去10シーズン中9シーズンで16試合に先発し、そのうち8シーズンで4,000ヤードとタッチダウン20回を超えている。一方、先発としての勝率は.500を下回り(74勝90敗1分)、プレーオフにはこれまで3回出場して勝利経験はない。

スタッフォードがジャレット・ゴフの後任となり、ラムズへの期待はぐっと高まっている。2度プロボウルに選出されたゴフだが、2017年にマクベイが起用されてからそのプレーは低迷した。スタッフォードがプロボウルに選ばれたことは1度しかない。それを踏まえれば、まだキャリア最良の時期にいると思われるうちにタイトルコンテンダーのけん引役に選ばれたのはさらに名誉なことだ。それによって、33歳のスタッフォードにはこれまで以上に強い光が当たっている。

スタッフォードの新しいコーチは、これからチーム全体が良くなると考えている。

「最初に言えるのは、マシューはこの仕事が決して自分の手に大きすぎないと分かっていること、そして、誰もがそのことを知っているということ」とマクベイは言う。

「彼は自分自身に多くを見込んでいる。彼はこのゲームがいかに難しいかも知っている。物事を正しくやるには、1週ごとにやっていくことだ。だが、それは彼にとって重荷ではない。彼は本当に長い間、ハイレベルで戦ってきた。彼は周りにいる全員のプレーレベルを上げるだろう。皆、彼の周りでうまくプレーするだろうし、われわれコーチの仕事は彼らがベストの力を発揮するのを助けることだ」

スタッフォードから全力を引き出すだけでも、ラムズはNFLでもベストのチームの一つになるかもしれない。

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