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バイキングスQBカズンズ、ルーキーのケレン・モンドに「全てを見せる」

2021年06月11日(金) 16:58


ミネソタ・バイキングスのカーク・カズンズ【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

カーク・カズンズは4シーズン続けてミネソタ・バイキングスの先発クオーターバック(QB)を務めることになる。しかし、クラブは今年のドラフト3巡目でケレン・モンドを指名し、将来的な彼の後任候補を手に入れた。

バイキングスが2日目の指名権を使って、いつか彼の仕事を引き受けるかもしれない司令塔を選んだことをカズンズは気にしていない。ベテランQBはテキサスA&M大学出身の新人のよき指導者となることを自ら名乗り出ている。

「俺は全てを見せる。助けになりたいし、いつでも頼ってもらって構わない」とカズンズはチーム公式サイトで述べた。

カズンズは次の2年間でそれぞれ2,100万ドル(約22億9,800万円)と3,500万ドル(約38億3,000万円)のサラリーを保証されており、自分の仕事を失ったり収入が減ったりすることを恐れず、安心して若きモンドを導くことができる。ドラフトでQBを指名するかもしれないことをバイキングスが事前にカズンズに知らせていたのは正解だった。

「プロセスを通していいコミュニケーションが取れていたし、ケレンもここまですごくよくやっている。ハードワークに取り組み、俺たちのオフェンスを急激に学んでいる」とカズンズは述べた。

彼自身、ワシントンでのキャリア初期にはレックス・グロスマンがよき指導者になってくれたといい、これまでバイキングスのバックアップを務めた、ネイト・スタンリーやジェイク・ブローニングに対しても、“全てを見せる”姿勢は変わらなかったという。ただし、その2人は結局、どちらもミネソタで先発の座を奪うほどの脅威とはならなかった。だが、モンドは分からない。

「(グロスマンは)俺のフットボール選手としての初期の成長に大きな役割を果たしてくれた」とカズンズは『Associated Press(AP通信)』に語った。「俺は彼の一言一言を真剣に受け止めたよ。彼もそれを経験し、行動してきたから、全てを理解しているんだって思ったからだ。彼の言うこと全てに心酔していた。俺も通った道だから、自分にできるなら、誰かのために同じようなリソースになりたい」

バイキングスは、カズンズがキャリアハイとなる35回のタッチダウンを投げたにもかかわらず、7勝9敗で昨シーズンのプレーオフ進出を逃しており、そこからの巻き返しを図る。2014年にマイク・ジマーがヘッドコーチ(HC)となって以来、彼らは1年置きにポストシーズン進出と敗退を繰り返している。

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