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ワシントンのトレーニングキャンプでQBをオープンに競わせる考えのリベラHC

2021年06月11日(金) 23:23

マイアミ・ドルフィンズのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Joel Auerbach】

ワシントン・フットボール・チームの先発クオーターバック(QB)の座を予約しているのはライアン・フィッツパトリックだ。テイラー・ハイニケ、カイル・アレンよりは明らかに一歩先んじている。

“フィッツマジック”の方が同僚QBたちよりはるかに年俸が高く、先発を射止めると予想されるにもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは来月のトレーニングキャンプでQB競争を開催すると宣言している。

「いい競争になりそうだ」と現地10日(木)、リベラは『ESPN』に語った。「楽しみだよ。それはチームをプッシュし、より良いフットボールチームにしてくれるだろう。われわれにはチームを率いる能力を持つと証明されたQBがいるのは分かっている。だが一方で、自分にもそれができると示してくれるテイラーもいる。彼らが競争し、プッシュすることになる。私はそれを楽しみにしている」

昨シーズンのワシントンはドウェイン・ハスキンズを先発に指名し、トレーニングキャンプでは若きQBに大半のレップスを担当させた。ところが、それが裏目に出てしまい、ハスキンズはシーズン半ばにリリースされてしまった。

ベテランHCは先発を早く決めすぎるという同じ失敗を繰り返したくないのだと述べた。

「私は過ちを犯した。アプローチを間違えてしまったんだ」とリベラは述べた。「盛大な競争を開くべきだった。それは私の責任だ。私は試し、適任者を見つけたかった。(ハスキンズは)一歩進んで、全ての機会を手にする準備ができていると考えていた。彼にとって必要なチームメイトたちとの信頼を作ろうとした。それはもっと早くにやっておくべきだったかもしれないし、もしかしたら何か違うやり方ができたかもしれない」

NFLのHCというのはどんなポジションについても競争を説くものだ。時にはコーチとしての決まり文句に過ぎないこともある。それ以外はもはやライフスタイルだ。

ハイニケ、アレンと競ったとしても、フィッツパトリックは顔色一つ変えないだろう。第1週に彼がセンター下にいる確率は限りなく高い。しかし、17年にわたるフィッツマジックのキャリアからわれわれが学んだことがあるとすれば、それはワイルドで、時にスリリング、時にゾッとするようなジェットコースターのような道のりだったということだ。

トレーニングキャンプの練習が始まれば、フィッツパトリックがファーストチームのレップスの大半を引き受けるだろう。だが、リベラは他にもチャンスを与える。ハイニケとアレンがフィッツマジックを上回ろうと思うなら、コーチ陣をあっと言わせるような活躍が必要だ。リベラがオープンな考えを見せている以上、少なくともチャンスはある――たとえそれが100万に1つの確率だったとしても。

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