QBロジャースは「複雑な人物」とパッカーズのマーフィー社長兼CEO
2021年06月13日(日) 20:05クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとグリーンベイ・パッカーズの状況は、オフシーズン中にすっかり複雑化してしまった。
ロジャースがグリーンベイのチームに戻ってくることに関しては譲歩も進展も見られないが、パッカーズの社長兼CEO、マーク・マーフィーがQBについて口を開き、注目されることになりそうだ。
「私はよくテッド・トンプソンのことを思い出すんだよ。皆さんよくご存じのはずだが、偉大なジェネラルマネジャー(GM)だった。この1年――いや失礼、今年の初めに残念ながら亡くなった。(彼は)しばしばアーロンのことを話していたんだ。アーロンに限らず、多くの選手たちについてね。“彼は複雑な人物だ”と評していたよ。それだけ言っておこう」とマーフィーは現地10日(木)、ランボー・フィールドで開かれたイベントで述べたと『NBC26.com』が伝えている。
参加義務のあるパッカーズのミニキャンプに姿を見せなかったロジャースは、オフシーズン以来、パッカーズへの不満について一度しかメディア向けにコメントしておらず、ワークアウト欠席やその他報道を通じて意思表示をしている状態だ。
ロジャースが漠然と、フランチャイズとの不協和音は“物事の正しいやり方”に関連していると言及したことについては多くの臆測が流れているが、偉大なQBの真意はどうもはっきり見えてこない。彼がこれまでプレーをしてきた唯一のクラブでの未来も不確かなものとなっている。
マーフィーは以前、ロジャースの状況がいかにファンベースを“分断”したかについて自説を展開したことがある。
ロジャースが個人的にジョーダン・ラブに不満を抱えているとの説は本人が否定したが、2020年のドラフトでパッカーズが1巡目でQBを指名したことをロジャースが喜んでいなかったというのは共通認識となっている。サポート役となるスキルポジションを補強しなかったこと、そして契約延長も1つの要因だったと考えられている。
今のところ、確かに事情は複雑だ。
実は、ロジャースのことを“複雑な”人物だと評するのは、むしろありきたりなコメントといえる。だが、ウィスコンシンでにらみ合いが続くこの状況にあっては、どんな小さな発言も、出来事も注目されてしまうようだ。
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