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チーフスTEケルシー、「ブラウンズとチーフスは明らかに互角」

2021年06月13日(日) 23:34

カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【AP Photo/Jeff Roberson】

トラビス・ケルシーはクリーブランド絡みの話になると、どうしてもひいきせずにはいられないという。そこは彼の出身地であり、子どもの頃から応援し続けたチームたちのホームでもある。

現地12日(土)、オハイオ州イーストレイクでジャービス・ランドリー主催のセレブレティ・ソフトボールゲームに参加したカンザスシティ・チーフスのタイトエンド(TE)は、クリーブランド・インディアンスのジャージーとキャップ姿で登場し、地元のレジェンドであるバーニー・コーザーや数人の現役ブラウンズ選手と大いにゲームを楽しんでいた。地元チームに向けてケルシーが多少のお世辞を言ったとしても不思議ではない。

予想外だったのは、彼がAFCの頂点を巡って自分たちと争うと思うほど、ブラウンズを高く評価していることだった。

「彼らは間違いなく、コンテンダーだよ。疑いようがない」とチャリティーイベントでのケルシーの言葉を『Akron Beacon Journal(アクロン・ビーコン・ジャーナル)』のネイト・ウルリッヒが伝えた。「絶対に来るね。ベイカー(メイフィールド)の一行は水準を引き上げ、彼のチームを驚異のチームにした。本気で相手にしなきゃならないチームだ。この先確実に、俺たちは何度もプレーオフで戦うことになるだろう。それを願って1日1日やっていくだけさ。ブラウンズとチーフスは明らかに互角だね、間違いない」

他の地域ではなかなか同意を得られない意見だろう。だが、彼らが最後に対戦したこの1月のAFCディビジョナルラウンドでは、確かにいい勝負をしていた。22対17で競り負けたものの、ブラウンズには最後の最後まで逆転のチャンスがあった。パトリック・マホームズが第3クオーターで脳振とうを起こしたことがゲームの流れを変えたとはいえ、ブラウンズはこの試合と昨シーズン後半、無視できない存在であることを証明した。

結局のところ、彼らは17年間一度も出られなかったプレーオフに進出し、25年間なかったそこでの勝利を達成したのだ。ケルシーは2021年のブラウンズがさらに強くなると考えている。とりわけメイフィールド、ディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットとジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーの影響に着目しているようだ。

「以前の彼らと、今の彼らを見ると感心するよ。今では立派なコンテンダーだ。どのチームも本気でかからなければいけない」とケルシーは述べた。

そこには彼の所属するチーフスも含まれている。彼らの第1週の対戦相手がブラウンズだ。そして、ケルシーの見立てが正しければ、両者は再びポストシーズンで相まみえることになるかもしれない。

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