WRジョーンズのトレード後もファルコンズの水準を高く保つとWRリドリー
2021年06月16日(水) 12:39ワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズのトレードによってナッシュビルが注目される中、アトランタ・ファルコンズではWRカルビン・リドリーが静かにチームのレシーバー陣のトップに上りつめていた。
ジョーンズがいなくなり、リドリーが率いる番が回ってきた。リドリーはチームを引っ張るに当たり、ジョーンズとともに過ごした時間から十分に学んだと感じており、ファルコンズの偉大な存在がいなくなった今、到達すべき高いハードルがあると言う。
リドリーは「フリオ・ジョーンズがファルコンズで活躍した最高のレシーバーの一人であることは言うまでもない。俺の目標はこれからも水準を高く保つことだ」と『11 Alive News(11アライブ・ニュース)』のマリア・マーティンに話している。
リドリーは3年目となる昨シーズンに躍進し、ジョーンズの反対サイドでプレーした15試合でキャッチ90回と1,374ヤードをマーク、9回のタッチダウンを決めた。この数字上の大きな飛躍は、NFLでの最初の2年間で連続して800ヤード以上のシーズンを達成したことから、多くの人が予想していた最新の進化となった。
ジョーンズが2020年にブレイクするきっかけを作ってくれたとリドリーは話し、彼の説明によれば、ジョーンズはただ彼らしくあることだけでリドリーが新たな高みに到達するのを後押ししてくれる形になったと言う。
「俺は彼を超えようと必死で、それが毎日、毎週、俺を駆り立て続けた」とリドリーはジョーンズについて話した。
今後も成功への道をたどり続けるリドリーは、競り合えるチームメイトを新たに見つけなければならない。クオーターバック(QB)のマット・ライアンがその新しい挑戦者になるかもしれないとリドリーは言う。これからはファルコンズのレシーバー陣を止めにかかる相手ディフェンスにとって、ジョーンズのいないフィールドで戦うリドリーが一番の標的となるため、そう簡単に仕事はさせてもらえないだろう。
その一方でファルコンズは4月下旬に、今年の候補生の中で総合的に最も才能があると評されているフロリダ大学のタイトエンド(TE)カイル・ピッツを全体4位の指名権でドラフトしたばかりだ。相手ディフェンスがピッツを止めることに意識を向けるようになるまで、さほど時間はかからないかもしれない。そうなれば再びリドリーのチャンスが増える。
何よりも、リドリーがそのポテンシャルを最大限に発揮するためには健康であることが第一だ。彼にはライアンという頼れるQBがいて、ピッツという新しいレシーバー仲間ができた。リドリーは先日に軽い足の手術を受けたことによりミニキャンプにはフルスピードでは参加できず、ミーティングやウォークスルーに参加するに留まっているが、トレーニングキャンプには問題なく参加できる見込みだ。その時こそ、ファルコンズのナンバー1レシーバーとして本格的な一歩を踏み出すことになる。
リドリーがファルコンズ時代のジョーンズから何かを得たとすれば、それは自信を持って自分を貫く方法だ。新たな役割を背負う彼にとってそれは欠かせないだろう。
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