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チームを変わるくらいならフットボールをやめるとレイダースQBカー

2021年06月16日(水) 13:54


ラスベガス・レイダースのデレック・カー【NFL】

ラスベガス・レイダースはそれぞれのチームに不満を抱えるクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとラッセル・ウィルソンの双方のウィッシュリストに入っていた唯一のチームだ。

レイダースがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のスターQBのいずれかをトレードで獲得したとすれば職を失うであろうデレック・カーは、自分がプレーするチームは一つしかないと話している。それは、これまでのキャリアのすべてを過ごしてきたのと同じチームだ。

『ESPN』のポール・グティエレスによれば、カーは「他の誰かのためにプレーしなきゃならないなら、多分フットボールをやめる」と話したという。

「俺は生涯を通して一人のレイダーだ。これからの人生で応援するチームは一つ。それがレイダースだ。だから、心の中でただそれを強く感じている。何かを正しくするためのパーフェクトな状況なんて必要ない。俺はむしろ船と一緒に沈む。何が言いたいかは分かるだろ。もし、そうせざるを得ないならな」

昨シーズン終了以来、初めて報道陣と相対したカーは、他のQBたちの一部がこのオフシーズンにそうしてきたように、公の場で周囲の人々に対する懸念を表明していないのはなぜかと問われた。その質問は単純に、カーにシルバー&ブラックへの忠誠心を誓わせただけだった。

カーについて最も話題になってきたのは、その職の確実性だ。レイダースがロジャースやウィルソンに関心を持っているとのうわさもあるが、チームにはQBポジションのアップグレードを探している兆候は見えない。レイダースは先日、昨年にバックアップQBとしては破格の契約を結んだマーカス・マリオタとペイカットの交渉を行っていた。

カーの契約状況も注視していくべきだろう。カーは2017年に成立した5年の契約延長があと2年残っている。デッドキャップは2021年に250万ドル、2022年にはゼロとなり、3度のプロボウラーはレイダースからのカットに対して弱い立ち位置にいる。昨年はキャリアの中でも良好なシーズンとなり、レイダースが近年で最も良い戦績――8勝8敗――を収める手助けをしたが、それでもプレーオフには届いていない。

再び落胆の結末に終わり、比較的に弱い状況に置かれながらも、カーはNFLでの8シーズン目を前に不満をこぼそうとはしなかった。

「俺のメンタリティは古風でね。1チームのためにプレーする。それだけだ。十分に勝っていようとそうじゃなかろうと、俺は文字通り自分のエネルギーのすべてと、自分がこの組織のためにできる努力のすべてを注ぐし、契約を結んだら、考え方として完全にそうなんだが、それを果たさなきゃならない。俺はやりきる。書類に名前を書いたんだから」とカーは話した。

「俺はそうやって育てられた。カリフォルニアのフレズノ出身で、フレズノで生まれた。父は自動車関連で働き、母は代用教員をして、教会であらゆることの手助けをしていた。子どものころから俺たちはそんなにものを持っていなかったから、俺にはあまり必要ないんだ」

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