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QBニュートンは1年前よりも「ずっと先」にいるとペイトリオッツHCベリチック

2021年06月16日(水) 15:15


ニューイングランド・ペイトリオッツのキャム・ニュートン【AP Photo/Stew Milne】

ニューイングランド・ペイトリオッツでの初年度だった昨年の大部分で、キャム・ニュートンはかなり苦戦してきた。

とは言え、カロライナ・パンサーズの長年の顔であり、2015年のMVPでもあるニュートンにとって、そこにはさまざまな要素があった。とりわけ、初めてペイトリオッツに加入しながらも、オフシーズンやトレーニングキャンプで可能だった従来の準備作業ができなかった点は大きい。

ヘッドコーチ(HC)と本人によれば、ニュートンはこれまでのところ、昨シーズンに比べて良い位置にいるようだ。

ペイトリオッツHCであるビル・ベリチックは現地15日(火)に「キャムは去年の今頃よりもずっと先にいる」と話している。

「つまり、予測された通り、彼は自分自身の経験として良い1年を過ごし、最初からプロセスを開始できているので、去年のように遅れを追いかけるモードにならなくて済んでいるということだ。去年の彼は本当にこの地点から始めていた。だが、1年の経験を積み、OTAの最初からここにいて4月のオフシーズンプログラムをこなした選手たちと同じく、さまざまな要素を継続させられたことによって、彼はずっと先にいる。彼らは共に日々を重ね、学習経験を共に積み上げてきた。彼らは明確化が必要なものについて質問し、もう一段積み上げる準備が整ったときに次の階層を築いてきた」

ボストンでの最初の1年を始めるにあたり、ニュートンはカロライナでのベストシーズンのような力とずば抜けた才能を思い起こさせた。最初の3試合でタッチダウン6回を記録し、第2週のシアトル・シーホークス戦では397パスヤードをマークしている。しかしながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と戦った後に、ニュートンのプレーは目に見えて低下した。

ニュートンはペイトリオッツでの最初の年をタッチダウンパス8回、インターセプト10回、キャリア最低の試合平均177.1パスヤードに加え、ランでのタッチダウン12回という記録で終えた。

ニュートンは火曜日、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ジアルディにこう話している。

「俺には毎日自分に思い出させるメモがあるんだ。プレスナップの快適さは、自分にとってスナップ後の結果に役立つって。ジョシュ(OC)やジョシュのシステムは何十年も機能してきたもので、去年はそれをどこまで学べるかは自分次第だったし、今回、またできる限り学べる機会があることに感謝している。シーズン後半になって追いついてきた。あまりにも考えすぎていたんだ。一日の中で時間が足りないときってそうだけど、俺は何ものかになろうとしていた。俺たちが働いていなかったわけじゃない。当時のQBコーチのジェド(フィッシュ)と、何時間も費やした。実弾をシミュレートすることなんてできないだろ。そういうことさ。構造とかの問題じゃなくて、多少なりとも考えすぎたり、どれだけ快適かって問題だった」

ニュートンは1巡目指名を受けた新人マック・ジョーンズやベテランのブライアン・ホイヤー、ジャレット・スティッドハムがいるQBルームでQB1の座をかけて争っている。しかも、それはまだ予備的なものに過ぎない。とは言え、ニュートンは1年前に可能だったより良いスタートを切れそうだ。

ベリチックHCはOTAやミニキャンプが通常に近いスケジュールになったことについて「われわれ全員にとって良いこと」だと語った。

「キャムにとっても良いこと。このプロセスを通過できる選手すべてにとって良いことだ」とベリチックHCは続けている。

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