QBダルトンが先発でフィールズはナンバー2だと繰り返すベアーズHCナギー
2021年06月16日(水) 17:44シカゴ・ベアーズがドラフトでクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズを指名したのを受け、ポジション争いの可能性がうわさされている。
しかし、トレーニングキャンプにちょっとしたドラマを期待する者たちは、第1週の先発は100%でアンディ・ダルトンだと予測されることに落胆することだろう。
『The Cris Collinsworth Podcast(クリス・コリンズワース・ポッドキャスト)』に出演したヘッドコーチ(HC)のマット・ナギーは、そうならない可能性を率直に尋ねられた際、こちらもストレートにこう答えている。
「ノー。アンディがわれわれの先発だ」とナギーは話した。
「繰り返すが、何も予測することはできない。どうなるかは分かっているだろう。今日から第1週までにたくさんのことが起こり得る。だが、アンディがわれわれの先発で、ジャスティンはナンバー2。われわれはそのプランに沿っていく」
率直なところ、その答えはナギーとベアーズGM(ジェネラルマネジャー)のライアン・ペース、ダルトン本人が、ダルトンがチームに加入して以来言ってきたことと合致する。
ダルトンは3月にベアーズと契約してすぐ、自分が先発だと告げられたと明かしていた。ペースとナギーもドラフト前の4月に同じ旨を発言し、ダルトンの意思決定力とリーダーシップ、経験について言及している。
現地15日(火)にベアーズのミニキャンプが開始した中で、ナギーのポッドキャストでのコメントが推測の炎をあおった。ダルトンは契約にサインしたときから先発の地位を約束されていたのかとあるレポーターがナギーに尋ねている。
「約束とは知っての通り、時に実に奇妙なものになり得る。が、われわれがアンディに言ったのは彼が先発だということであり、彼はそれを知っているし、ジャスティンも知っている。ニック(フォールズ)も、他のうちのコーチたちも知っている。われわれは出だしが必要だと分かった上で彼らに話しており、それが今のわれわれのいる位置だ」とナギーは説明した。
「今、彼ら3人のすべてが自分たちにできる中で最高のQBになろうとしているし、それを計画に入れてわれわれは話し合いを続けており、少し時間がかかる」
「特に約束はないが、われわれは彼に話した。私ははっきりと彼に“君がわれわれの先発だ”と言ったのだから、そういうことだ」
まるでその回答では満足していなかったかのように、ナギーHCは先日のポッドキャストのコメントからすればフィールズには先発のチャンスがないのかと問われた際、素早く「ああ、その通り。アンディ・ダルトンがわれわれのスターターだ」と話した。
なるほど単純明快な状況のようだ。しかし、正確に言うとそうではない。知っての通り、自分がまさに求められるその人であり、かつリストがきわめて排他的でない限り、プロスポーツの世界で安全なスポットなど一つもない。
今のところ、デプスチャートはこのようになっている。ダルトン、フィールズ、ニック・フォールズ。だが、その状態がどれほど続くだろう? ベテランに新人を指導させること――すなわち、今後のプランがほのめかされること――は歓迎すべき状況のようだが、その新人が予測よりも早いペースで成長したならば?
ナギーはフィールズをめぐる興奮が冷めないことに気づいている。それもフィールズのプロフィールや、ベアーズがトレードアップまでしたという事実を考えれば当然だ。ナギーはポッドキャストで“プレシーズンになってそれぞれのプレシーズンゲームでジャスティンに何ができるかを見られたら本当に、本当に楽しいだろう”とまで話している。
今のところ、フィールズのサポーターたちには期待をかけるべきゲームが3試合ある。それ以外のすべてについては、事態が予想通りに進む限り、チームにはマスタープランから逸れる気はない。
「われわれ皆がジャスティン・フィールズのことにエキサイトしているし、そうではないと言えばウソになるだろう。しかし、われわれはアンディ・ダルトンにもエキサイトしている」とナギーは述べた。
「このプランに沿う限り、すべてが問題ないとわれわれには分かっている。それに向き合おう。OTAを終えるとき、トレーニングキャンプを終えるとき、プレシーズンを終えるとき、われわれの唯一の目標は最高のQBをそこへ出すことであり、アンディ・ダルトンが先発で、ジャスティンはナンバー2、ニックはナンバー3だ。われわれはそれを実行し、彼ら全員が競うようにする。そのくらいシンプルなことだ」
【A】