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トレイ・ランスには「特別なQBになる特質が全て備わっている」と49ersのTEキトル

2021年06月16日(水) 18:43

サンフランシスコ・49ersからドラフト指名を受けたノースダコタ州立大学のトレイ・ランス【AP Photo/Tony Dejak】

サンフランシスコ49ersのタイトエンド(TE)ジョージ・キトルは、ルーキークオーターバック(QB)のトレイ・ランスにすでに好印象を受けているようだ。

現地15日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演したキトルは、全体3位指名のランスについてあれこれ語り尽くした。

「トレイにはすごく特別なQBになるための特質が全て備わっていると思う」とキトル。「彼はとんでもないアスリートだよ。今の段階で俺がすごく気に入っているところは、ルーキーだけど彼がリスクを負うところだ。投げる全てのパスをコンプリートしているわけじゃないけど、彼は小さなウインドーを狙っている。できるだけハードに投げて、ワイドレシーバー(WR)をそのウインドーに入れようとしているんだ。それはすごく面白い。そういうリスクを取るやつはいい」

49ersが2021年のNFLドラフトでランスを指名するという大胆な行動に出るまで、キトルはQBジミー・ガロポロの最大の支持者だった。スターTEはドラフト前、幹部が正しい行動を取ってくれると信じていると述べていた。

7月末のトレーニングキャンプに向けて浮上するのは、ガロポロがランスを抑えて先発の座を守れるのかという疑問だ。49ersは“ジミーG”が先発であり、ランスにはサイドラインから学んでもらうと主張している――少なくともシーズン序盤は。しかし、これは今まで何度も他のチームから聞いたセリフであり、それが長く守られたことはほとんどない。

ベテランとルーキーQBの間の力関係は理想的だとキトルは言う。

「最高の状態だよ」とキトルは述べた。「真っ先にトレイ・ランスにメッセージを送ったのはジミー・ガロポロだって報道があっただろ。ジミーはそういうやつなんだ。逆境から逃げたり、ドラフト指名の相手から逃げたりしない。彼は内面で炎を燃やしている。きっとやる気満々だぜ。ヘッドコーチ(HC)の(カイル)シャナハンも俺も言ったと思うけど、ジミーはOTA(チーム合同練習)で今まで見た中で最高のボールをプレーしていた。左に、右にとバンバン自在に投げていたんだ。見ていて楽しかったよ」

ガロポロがそれを続けることができれば、しばらくはランスを抑えることができるかもしれない。49ersのロースターはプレーオフの先まで見越したものとなっており、QBがちょっとした問題や新たなけがに見舞われるようなことがあれば、ルーキーがスポットライトの下に押し出されることになる。

もちろん、トレーニングキャンプにやってきたランスがシャナハンのシステムで大活躍し、足でも新たな要素を加えられるとはっきり分かれば、HCも彼を使うしかなくなるだろう。

「トレーニングキャンプで彼の進歩を見るのが楽しみだし、彼も学ぶことに積極的だ」とキトルは述べた。「その上、マスターマインドとも言えるシャナハンコーチと一緒にいるんだから、ひとかどの知識を学ぶことができる。彼は間違いなく正しい場所にいるよ」

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