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NFLとNFLPAがトレーニングキャンプとプレシーズンに向けたCOVID-19プロトコルに合意

2021年06月17日(木) 08:47

【NFL】

各チームが参加義務のあるミニキャンプを終えつつある中、リーグとNFL選手会(NFLPA)がトレーニングキャンプとプレシーズンゲームでのCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)プロトコルに合意した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロがNFLの発行した覚書を元に報じている。

これらのプロトコルの中で目立つのは、ワクチンを接種済みの選手および各個人と、そうではない面々にとって、いかにプレシーズンが違ったものになるかだ。

ワクチン接種が完了している人物に対しては日ごとの検査は行われない。一方で、ワクチンを接種していない場合は連日の検査が義務づけられる。マスク等のフェイスカバーも同様で、ワクチンを接種していれば着用義務はなく、接種していない場合はクラブ施設やチームの移動において着用しなければならない。

選手を含め、ワクチン接種が完了していない人々はクラブ施設外や遠征において集うことが禁じられる。ワクチン接種が完了していない選手はナイトクラブ、バー、ハウスパーティー、コンサート等に出入りできない。プロトコルに従わなかった場合、初回の違反に対しては5万ドル(約554万円)の罰金が科される。

競技的に大きな影響を与えかねない要素としてペリセロが一つ指摘しているのが、ワクチン接種済みの人物が新型コロナウイルス感染症の検査で陽性だった人物と接触した場合、ハイリスクの濃厚接触とは見なされない点だ。したがって、そういった人物には5日間の隔離義務が科されない。

ワクチン接種が終わっていないコーチやスタッフメンバーは――信仰上、もしくは医学的な免除対象でない場合――トレーニングキャンプで第1層および第2層の資格が得られず、選手と対面で練習等を行うことができない。一例として、ストレングスおよびコンディションニングコーチが選手と一緒にウエイトルームに入る場合、ワクチン接種が終わっていなければならない。インドアのウエイトルームであれば、ワクチンを接種していない選手はマスクを装着してトレーニングする必要がある。ワクチン接種済みのコーチたちにはフェイスカバー着用の義務はない。昨年はカンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードのフェイスシールドが曇る様子や、マスクを外していたために罰金を受けたコーチたち等、コーチ陣のフェイスカバーについて話題になることが多かった。

ワクチンを接種していない個人については、遠征中にホテルで外部からの客と集まることや、家族、友人に会うことが禁じられる。

また、報道陣やファンにとっても大きな変化がある。

ワクチン接種を完了した報道関係者には対面でのインタビューが許可される。これは、2020年シーズンを通じて禁じられていた。対照的に、ワクチン接種が完了していない報道関係者はプレスボックス、フィールド、サイドライン、ロッカールームに出入りできない。

ファンが選手と交流することは許可されないものの、トレーニングキャンプを見学することはできる。見学者は選手を含む第1層のスタッフから20フィート(約6メートル)以上離れ、お互いに距離を保たなければならない。

最新のCOVID-19プロトコルについての覚書全文はこちら(リンク先は英語のみ)。

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