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2021年のレイブンズはディープパスに重点を置いているとQBジャクソン

2021年06月17日(木) 11:37

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/John Munson】

ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンのスター性が高まるにつれ、そのプレーに対する批判は徐々に消えていった。

ただ、未だに元MVPのジャクソンが証明しなければならないのは、ダウンフィールドのターゲットに一貫してパスをつなげられるということだ。

参加必須のミニキャンプ中に設けられた直近のメディアセッションでジャクソンは、自分とチームメイトにとって、ディープパスのゲームを改善するために一歩ずつ前進することがいかに重要であるかをこう語った。

「俺だけじゃなくて、他のQBもレシーバーもみんな協力しながら、今年はそこに重点を置いて努力してきた。周りはいつも5ヤード、10ヤードの短い距離、中間のルートしか投げていないと言う。去年も何度かチャンスがあって、深いパスをつなげられたけど、今年はもっと安定してそれができるようになりたいと思っている。そこに向けて一歩ずつというのが大事なんだ。練習から始まって、それが試合にもつなげられたらいいと思っている。とにかく努力し続けるしかない」

2019年にフルタイムの先発を担うようになってから、ジャクソンは自分の脚力を存分に活かし、中間のパスをつなぐゲーム展開で試合に勝てることを何度も証明してきた。ジャクソン軍団にとって残念なことに、他のチームはレイブンズのゲームプランをより読むようになり、ジャクソンが自分のスタイルでプレーすることが難しくなってきた。

客観的に見ると、ジャクソンには身長約175cmのワイドレシーバー(WR)マーキス・ブラウン以外に、自信を持ってディープフィールドでパスを出せる相手がいないと言える。MVPに輝いた2019年にジャクソンは20ヤード以上のパスを50回中17回成功させ、584ヤードと8つのタッチダウンを記録し、2つのインターセプトを喫した。同様のパスに関して2020年は46回中16回をつないで584ヤードとタッチダウン8つ、インターセプト3つという記録を残している。

ジャクソンは今季加入のWRサミー・ワトキンスとはすでに相性がいいと報じられており、ブラウンとルーキーのWRラショッド・ベイトマンが組むことで、ジャクソンの新しい契約が迫る中でタイミング良く改善を見せられるかもしれない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地16日(水)に報じたところによれば、レイブンズはジャクソンの契約延長を最優先事項と考えており、トレーニングキャンプまでに契約を完了させてから他のいくつかの契約に着手することを目指しているという。

それまではジャクソンの大型契約に関する報道がレイブンズの組織を取り巻くことになるだろう。水曜日の午後に交渉について聞かれたヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーは、現在進行中の交渉によってスターQBが影響を受けることは「絶対にない」と確信していると述べた。

「彼が成し遂げてきたことを見れば分かる。それなりの額を支払われて当然だ。彼も分かっている」とハーボーHCは話した。「課題となるのは“彼がこれから何をするのか”“QBとしてどんなレガシーを残したいか”。彼の焦点はそこにあって、それが彼の素晴らしいところだ。他のことはもう終わった話さ」

すでに“フランチャイズQB”の称号を手に入れたジャクソンは、ハーボーHCに同調し、契約の話に気を取られずに準備を進めることを明言した。

契約状況についてジャクソンは、「正直に言うと、今はそのことをあまり気にしていない」とコメントしている。「俺が集中しているのはスーパーボウルに出場すること、より良くなること、チームメイトと練習に取り組むことだ。何が提示されても、それはそれだ。繰り返しになるけど、とにかく今は勝つこととチームをスーパーボウルに連れていくことに専念している」

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