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チャージャーズQBハーバートの能力を称賛するドリュー・ブリーズ

2021年06月17日(木) 16:09


ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【AP Photo/Kelvin Kuo】

ドリュー・ブリーズは現役の頃に幾人かのクオーターバック(QB)を見てきた。自らもQBをプレーしていた将来の殿堂メンバーは、プレーオフだけでも5人のリーグMVPと対峙したことがある。言うまでもないが、過去の20年間のレギュラーシーズンでは数多くの最高のQBたちと戦ってきた。

現地16日(水)、引退した元スター選手のブリーズは『NBC』 のアナリストとしてロサンゼルス・チャージャーズの練習場を訪れた。ブリーズはその後、ジャスティン・ハーバートに会ったのはまだ3回目だと指摘。しかし。23歳のQBについて少なくとも一つの結論を出すには十分だったという。

「彼の身体的なツールは私がこれまで見てきた誰よりも優れている」とブリーズは『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイティッド)』の“Charger Report(チャージャー・レポート)”に語った。

「誰に聞いても、彼は素晴らしい働き者だ。リーダーシップも素晴らしい。形にならない資質もたくさん持っている。だから、彼みたいな選手には限界というものがないと思う」

それは輝かしいデビューシーズンにハーバートが見せてきたものを追確認しているに過ぎないが、ブリーズの称賛となれば、信頼性が一層高まるはずだ。ブリーズのキャリアにいたのは、ブレット・ファーブ、カート・ワーナー、ペイトン・マニング、トム・ブレイディ、アーロン・ロジャース、パトリック・マホームズといった選手たちだった。ちなみに、その誰もが1年目はハーバートほど好成績を残していない。ハーバートは昨年に、すべてルーキー記録となるタッチダウンパス31回、パスコンプリート396回、300ヤード超え8試合という成績を収めた。ランでは234ヤードとタッチダウン5回をマークし、攻撃部門年間最優秀新人賞を獲得している。

タッチダウンパス4回、インターセプト0回を記録したキャリア4回目の先発で、すでにハーバートはブリーズを追い越していた。この試合は2020年のチャージャーズの試合の大部分がそうだったように、接戦の末の敗北に終わっている。しかし、その堅実な働きは、フランチャイズの顔だったフィリップ・リバースの時代を終わらせようというチャージャーズの決断が正当なものだったことを証明していた。

21世紀のチャージャーズにおけるエリートQBの流れが始まったのはブリーズからだった。ブリーズは2006年、リバースにチャージャーズのトップQBの座を譲っている。ハーバートはおそらく、ブリーズがそうする機会を得られなかったすべてのものを達成するだろう。2021年のブリーズとハーバートの間にはより具体的なつながりがある。チャージャーズの新攻撃コーディネーター(OC)であるジョー・ロンバルディは、過去5年にわたってニューオーリンズ・セインツのQBコーチを務め、セインツで過ごした15シーズン中、12シーズンでブリーズと共に働いてきた人物なのだ。

「彼がジョー・ロンバルディと一緒にこのオフェンスにいるという事実がうれしい。彼はQBのコーチングだけではなく、システムそのものにものすごく大量の知識と経験をもたらす。彼はジャスティンのスキルや、彼の周りにあるツールや武器に合わせることができる」とブリーズは語った。

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