ブロンコスOCシューマー、QBバトルについて2人とも「良くなっている」
2021年06月18日(金) 00:02このところデンバーではブロンコスのクオーターバック(QB)争いが最もホットな話題となっている。テディ・ブリッジウォーターとドリュー・ロック、どちらが司令塔の座を射止めるのだろうか。
2020年シーズンが終わってから初めてメディアの前で口を開いたブロンコスの攻撃コーディネーター(OC)パット・シューマーは、どちらのQBもミニキャンプ中に改善したと述べた。
「2人とも良くなっている」との言葉をDenver Post(デンバー・ポスト)』が伝えている。「どちらも先発組とプレーし、ワークロードをシェアした。ドリューは意思決定、タイミングと精度に改善が見られた。テディはどちらかというと、これまでのわれわれのやり方に慣れてもらうことが中心で、順調に追いついてきている」
このオフシーズン、2人のQBはOTA(チーム合同練習)やミニキャンプでレップスを分け合っていた。練習を見た番記者によると、どちらにも長所短所はあったが、ロックのスイングの方がドラスティックだったという。
バトルは7月のトレーニングキャンプと8月のプレシーズンでも続く。プレシーズンゲームが3試合しかないことから、ヘッドコーチ(HC)ビック・ファンジオは最後のロサンゼルス・ラムズ戦の扱いをどうするか――先発を休ませるのか、あるいはQBバトルの最終決戦として使うのか――まだ決めていないと述べている。
「それ(ラムズ戦)以前に関しては、どうにかやりくりして割合を50対50に持っていく」と平等にレップスを分担させる計画をファンジオは繰り返した。「日によってはどちらかがより多くの仕事を引き受けるかもしれないが、次の日にはもう一方がより多くを引き受けることになる。50対50の日もあれば、60対40の日もあるだろう。だが最終的にはワーク量も機会もほぼイーブンになるはずだ」
シューマーのNFL歴は確かに長いが、OCあるいはHCとしての12年の経験でも、彼が本当に無制限のQBバトルを操るのは今シーズンが初めてだ。
「われわれにとってこれは非常に重要な時間だった。OTAとミニキャンプでシーズンの半分に値するほどのレップスを行った」とシューマーは述べた。「QBたちだけでなく、トレーニングキャンプに向かうチームにとって本当にいい基礎を築けたと思う」
56歳のシューマーはどちらのQBとも実戦経験を持っている。昨シーズンはロックにプレーの指示を出した。以前に2年間ミネソタ・バイキングスにいたことがあり、その頃ブリッジウォーターはひどい膝のけがのリハビリに励み、復帰を果たしている。
ブリッジウォーターは“短時間でなじむことができた”と彼は述べ、ロックはシステムでの2年目で改善を見せたと述べた。
「1年前と比べてドリューは明らかに素晴らしい進歩を遂げたよ」と彼は言う。「昨年はオフシーズンなしでいきなり開幕を迎え、それをどうにか切り抜けながら良いところを多く見せてくれた。彼は1年前の良い部分を基に、さらに成長している」
2人のQBはトレーニングキャンプに向けておおむね互角と見られている。現時点ではブリッジウォーターがほんのわずかに有利かもしれない。
プロセス全体を通してファンジオは、どちらか1人のQBが抜け出すまでは平等にレップスをさせると言い続けている。競争が本格的にヒートアップするまであと1カ月ほどだ。
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