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チーフスHCリード、チームを批判したRBベルにエール

2021年06月18日(金) 11:55


カンザスシティ・チーフスのリビオン・ベル【Aaron M. Sprecher via AP】

ランニングバック(RB)リビオン・ベルの市場価値はかつてほど高くはない。しかし、そんなことはお構いなしに、ベルは最も近いところで所属していたチームを先週末に非難している。

一方でベルが批判したチーム――カンザスシティ・チーフス――とそのヘッドコーチ(HC)であるアンディ・リードは王道を進む。現地17日(木)にベルのコメントについて問われたリードHCはこう応じた。

「私は彼と過ごした時間を楽しんだ。彼を応援している。それが私のやり方だ。彼の成功を祈っている」

かつてはNFLで最高のRBだと評されたベルだが、2018年にピッツバーグ・スティーラーズでフランチャイズタグによってプレーするよりホールドアウトすることを選んで以来、戦線に戻ってきても以前ほどの成果を上げられていない。2019年のオフシーズンにニューヨーク・ジェッツと4年5,250万ドルの契約を結んだものの、チームは低迷していた。

ベルもまた、ニューヨークで振るわなかった。ジェッツ初年度はキャリー245回で789ヤード(キャリー平均3.2ヤード)にとどまる。翌年はキャリー19回と74ヤードと低迷したところでチームはベルのトレードを試みるものの、最終的にはリリースしている。

リリースから数日後にスーパーボウル覇者であるカンザスシティ・チーフスに加入したベルだったが、大きな要素とはなれず、チーフスから出場したレギュラーシーズン9試合でキャリー63回、254ヤード、タッチダウン2回を記録。チーフスが再びスーパーボウルに出場する道すがら、ディビジョナルラウンドではキャリー2回をマークしたものの、それ以降はタッチのないままシーズンを終えている。

ベルは出場機会が得られなかったことにまだ苦い感情を抱いているのだろう。だが、現実としてはクライド・エドワーズ・ヒラリーの存在や、チーフス攻撃陣のアプローチがその背景にあった。多くの者が撃ち合いになると予測した試合に対し、ベルに20回ボールを渡すといったような案は計画に含まれなかった。

その不満を表したことで、ベルの市場価値が損なわれたと考える者もいるかもしれない。しかし、現段階で、ベルは真の頭痛のタネになるほどの発言をしていない。ベルがそこまでしたのは本当に不満のあったときで、それはスティーラーズ時代やジェッツ時代の最後に起こっていた。チーフスに対する不満は、遅いタイミングまで表明されなかった。

ベルがどこにいくかを予測するのは不可能だ。しかし、少なくとも2021年の所属先がチーフスでないことはほぼ保証されているだろう。

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