タイタンズ、コルツ、ラムズを視野に入れるFAのWRゴールデン・テイト
2021年06月23日(水) 13:22ニューヨーク・ジャイアンツで落胆の2年を過ごした後にリリースされたワイドレシーバー(WR)ゴールデン・テイトは、それから数カ月たってもフリーエージェント(FA)のままだ。
テイトが昨年に出場した12試合中、先発を務めたのは4試合のみであり、ターゲット53回中キャッチ35回で388ヤード、タッチダウン2回をマークした。昨年は自分の役割に不満を示してベンチに下げられたほか、ふくらはぎの負傷を抱えた状態でシーズンを終えている。
フリーエージェンシーやドラフトを経てオフシーズンワークアウトが実施される中、32歳のテイトの名前はそれほど聞かれなかった。それでも、テイトはキャリアを続けるつもりだ。テイトは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』で、ウイッシュリストにはかつて一緒にプレーしたクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードとロサンゼルス・ラムズで合流する道も入っていると話した。
「テネシーに戻りたい。カーソン・ウェンツのいるインディもいいな。もちろん、ラムズはスタッフォードがいてファンタスティックだ。スタッフォードと一緒に、自分のベストシーズンを過ごしてきた。正直言って、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の全部もいいね」とテイトは語っている。
テイト側から見れば、スタッフォードと再タッグを組むのは良いことだろう。テイトはデトロイト・ライオンズ時代に、スタッフォードと共に1,000ヤード超えのシーズンを3度過ごした。しかしながら、ラムズのワイドアウトは今のところ満員だ。また、テイトの2人の姪の父親であるコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーとの関係もある。2人は昨年の試合後にいさかいを起こしており、この関係性を改善する必要があるだろう。
好調の頃のテイトはNFLでも最もタフなレシーバーの一人であり、タックルをかいくぐって走るヤードアフターキャッチ(YAC)のモンスターだった。しかし、2020年のYACは84にとどまっている。昨シーズンは年齢によってキレを失いだした年だったのだろうか。それとも、単純にジャイアンツの攻撃陣の中で生産性に影響を受けただけなのか。
テイトは適切な状況ならば昔の調子を取り戻せると考えている。
「俺は高級ワインみたいなものさ。年を重ねて良くなっていく」とテイトは言う。
「これまでに大けがをしたことはない。ほとんどの時間で、フィールドに立っていた。ロッカールームでもよくやっていたと思う。残念ながら、去年はCOVID(COVID-19/新型コロナウイルス感染症)の影響があって、ボールを取るという部分ではすべてが俺の思うようにはいかなかった。だけど、俺は自分にもたらされたチャンスを最大限に活用している。それは、俺がボールを手にしたときにそのことが分かるさ。それがどこであれ、俺はスロットで争ってボールをキャッチしてきた。ただチャンスが増えることを楽しみにしている。チャンスさえあれば自分の力に疑いはまったくないし、自分がどれだけ優れているか、1年を通じてどれだけ良かったかを証明してみせる」
テイトはオープンマーケットで出番を待っている数名のベテランの一人だ。今の段階では、ベテランの存在を必要としているチームにアピールするにはトレーニングキャンプまで待たなくてはならないかもしれない。もしくは、シーズンに入って負傷者が出てから機会がやってくる可能性もあるだろう。
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