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WRフリオ・ジョーンズのトレードは「ウィンウィン」だったとファルコンズHCスミス

2021年06月23日(水) 23:35


フリオ・ジョーンズ【Perry Knotts via AP】

アーサー・スミスは、新たにヘッドコーチ(HC)を務めることになったアトランタ・ファルコンズが世代のワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズを自分の元いたテネシー・タイタンズにトレードするのを見ていた。何週間にも及ぶ推測の後で、彼はこのトレードに衝撃を受けてはいなかった。

『The Cris Collinsworth Podcast(クリス・コリンズワース・ポッドキャスト)』でインタビューに応じたスミスは、1,530万ドル(約16億9,000万円)というジョーンズの今シーズン契約がなくなったことで、ファルコンズは頭の痛かったサラリーキャップの問題を軽減できたとトレードを擁護した。

「キャップの問題は知っていた。パンデミックの発生した奇怪な年を経て、今年のキャップは引き下げられてしまった。縮小されたんだ。そのため、いくつか大きな決断をしなければならないことは分かっていた。ここまでの全ての展開に満足しているよ」と『Pro Football Talk(プロ・フットボール・トーク)』が彼の言葉を伝えている。「ウィンウィンの取引だったと感じている。サラリーキャップの件、フリオがテネシーに行ったこと、そしてわれわれはキャップの短期的問題を解決することができた」

サラリーを下げるのと引き換えに、ファルコンズは2022年の2巡目指名権と2023年後半の指名権を手に入れた。

ジョーンズをトレードに出すことによって、2021年のファルコンズが良くなるわけではない。だが、この先のキャップ問題はいくらか解消されることになる。スミスのコメントは、彼がチームを引き受けた時から、再建が1年の転換では終わらないことを知っていたという表れだ。もし彼らが自分たちを今季のスーパーボウルコンテンダーだと考えていたなら、契約問題があろうとも、ジョーンズのような有能な選手を手放しはしなかっただろう。

新ジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーが組織のために用意しているプランを全て承知の上で、スミスはやってきたことになる。ジョーンズのトレードはクラブにとって難しい決断だったが、新しい幹部にとって一番のゴールは将来の攻撃態勢を整えるために今シーズンのキャップを整えることだとスミスは明言する。ジョーンズのサラリーを取り除くことはそのプランの重要な一部だった。

【M】