2020年は自分にとっては「失敗」だったとチーフスTEケルシー
2021年06月24日(木) 13:28カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシーは一人のタイトエンド(TE)として最も素晴らしいシーズンの一つを過ごした。TE記録である1,416レシービングヤードをマークする中で、タッチダウン11回、キャッチ105回という数字を残し、これらのすべてがキャリアハイの成績だった。
5シーズン連続で1,000ヤード越えを達成した初めてのTEになった後、ケルシーとチーフスはスーパーボウル連覇には至らず、タンパベイ・バッカニアーズとクオーターバック(QB)トム・ブレイディにロンバルディトロフィーを奪われている。
オールプロに選出されたケルシーは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に、素晴らしい成績も最後の敗北によって意味を失ったと話した。
「(NBAのシカゴ)ブルズがチャンピオンシップで優勝していたときに、メモしたのさ。リングが手に入らないなら、意味はないって」とケルシーはコメントしている。
「たくさんの称賛やそういったものは、もし俺がカウチに座って若い奴らが記録を追い求めようとしているのを見ているんだったらクールだけど、今は何の意味もない。去年は率直に言って、俺にとっては失敗だった。それだけだ。俺の心の中にあるのはそれだけ。俺はそういうタイプの選手なんだ。スーパーボウルに勝てないんなら、そのシーズンは成功じゃない」
ケルシーのような選手にとっては、一つのシーズンとは白か黒かだ。幸運なことに、生産性の高いTEであるケルシーは常にスーパーボウルを視野に入れるチームにいる。例えば2014年に同じ話をしたとして、ケルシーがどうコメントするかは興味深いところだ。QBパトリック・マホームズがまだ加入せず、チーフスが第54回スーパーボウルを制して高い期待のかかるチームになる前のケルシーに。おそらく、その見方は変わらないのだろう。多少グレーよりになっているかもしれないが。
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