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2年振りの復帰は「新鮮な感じ」とジェッツLBモズリー

2021年06月24日(木) 19:55


ニューヨーク・ジェッツのC.J.モズリー【AP Photo/Bill Kostroun】

2年間フィールドを離れていたニューヨーク・ジェッツのラインバッカー(LB)C.J.モズリーがこの秋に戻って来る。

2019年にジェッツと契約を結んだモズリーは、ケガによってこの年の出場はわずか2試合。2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを懸念してオプトアウトしている。

それだけの空白期間にもかかわらず、このオフシーズンに復帰したモズリーは、以前よりも身体が絞られ、プロボウル時代の姿を取り戻そうとやる気に満ちているとチームメイトやコーチから絶賛されている。

モズリーは「なんだか新鮮な感じだ。それが一番しっくりくる表現だ」と最近ジェッツの公式“Podcast(ポッドキャスト)”で話した。「チームメイトと合流できたこと、ロッカールームで過ごせることや、新しいエネルギーを感じられることがうれしい。俺たちは今しっかりとした基礎を築こうとしている。勝利を重ねて目標を達成できるように、チームを軌道に乗せているところだ」

2年間不在だったモズリーが、チームの重要なプレーヤーであることを忘れている人は多いだろう。ジェッツのオフシーズンは新人のクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンとワイドレシーバー(WR)のエライジャ・ムーアを中心としたオフェンスのアップグレードに重点が置かれてきた。しかし、モズリーが復帰すれば昨シーズンに散々だったディフェンスも大きく改善するだろう。

忘れがちだが、2019年のシーズン第1週、ジェッツがバッファロー・ビルズに17対16で敗れたとき、モズリーはフィールド上で最も優秀な選手のように思われ、5年8,500万ドル(約94億2,200万円)の契約にふさわしい活躍を見せた。この試合でモズリーはタックル6回、インターセプトからのタッチダウン1回、ファンブルリカバリー1回、パスディフェンス2回という記録を叩き出し、終盤に鼠径部の負傷で退場するまでその勢いは止まらなかった。モズリーを失った途端にジェッツのディフェンスは総崩れとなる。

モズリーはそれから5週間後に一度は復帰を試みたものの、プレーは明らかにケガの影響を受けており、最終的にはそこでシーズン終了となった。

ケガに加えて昨シーズンは家庭の事情によりオプトアウトしたことで、プロボウルに4回選ばれているモズリーがいない間、彼が再びチームに貢献できる選手として戻って来るのだろうかという疑問が生じた。モズリーはこれを笑い飛ばしている。

「まあ、俺は自分のことを信じているさ。だってロブ・グロンコウスキーだって2年(正確には1年)離れていたのにスーパーボウルを優勝できたじゃないか。俺はもう戻ってきたわけだから、あとはプレーで証明してみせる」とモズリーは述べた。

「しばらく離れていると、その間ずっと“戻った時はどんな感じだろう。前みたいに俺は動けるのか?”って考えている。今は最高の気分だ」

ヘッドコーチ(HC)にロバート・サラーを新たに迎えたジェッツディフェンスの中で、モズリーは中央の要となる。サラーHCは、昨年にダメージを最も受けたバックエンドを中心にディフェンス陣をすぐにアップグレーするものと予想されてきた。もしモズレーがあの頃のような打撃力を取り戻せば――現時点ではまだ“タラレバ”の話ではあるが――それは彼がまるまる2シーズン近くフィールドから離れていた間、リーダーシップとプレーメイキングを欠いていたチームにとって大きな力となるだろう。

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