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スティーラーズが9年を共にしたプロボウラーのGデカストロを放出

2021年06月25日(金) 08:46

ピッツバーグ・スティーラーズのデービッド・デカストロ【AP Photo/Kirk Irwin】

ピッツバーグ・スティーラーズがオフェンシブライン(OL)の中心的人物の一人と袂を分かつ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じたところによれば、スティーラーズはプロボウル常連のガード(G)デービッド・デカストロを現地24日(木)にリリースしたという。チームも後にこの動きを認めた。『NFLネットワーク』のイアン・ラポポートは、これによってスティーラーズがキャップスペース上で875万ドル(約9億7,000万円)を節約したと述べている。

ラポポートと同局のマイク・ガラフォロは31歳のデカストロには引退もあり得ると伝えた。昨シーズン前にデカストロは足首の手術を受けており、しばらくの間はそれによって問題を抱えながらも、6年連続でプロボウル選出を果たす活躍を見せている。しかしながら、デカストロは足首の様子を見つつフットボールでの未来について検討してきたとガラフォロはつけ加えている。2度のオールプロであるデカストロはチームによって1巡目で指名された翌年にあたる2013年以来、スティーラーズの先発ラインアップにとどまっていた。

スティーラーズはデカストロの後任として元プロボウラーを想定している可能性がある。チームは先日、フリーエージェント(FA)のGトライ・ターナーを招いており、今でも話し合いを続けているとラポポートが報じた。昨年はロサンゼルス・チャージャーズでプレーしていたターナーは、鼠径(そけい)部の負傷によって9試合の出場にとどまっていたが、今月にスティーラーズを訪問した後は、健康状態は100%だと宣言してきた。

いずれにしろ、デカストロの離脱によって、スティーラーズにおけるオフシーズンの間のオフェンシブライン再構築は続いている。これまでに長く先発を務めてきたモーキス・パウンシー(引退)、アレハンドロ・ビラヌエバ(ボルティモア・レイブンズ)、マット・ファイラー(ロサンゼルス・チャージャーズ)もチームを去った。当然、OLコーチ(エイドリアン・クレム)と攻撃コーディネーター(マット・カナダ)も新たに任じられている。

チームの最新の動き――たとえ多くの人々にとって驚きではなくても――で、ベン・ロスリスバーガーは最も長く戦いを共にしてきた攻撃陣の最後の一人を失った。

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