NFLにオルタネート（代替）ヘルメットの復活を待っていたファンたちは、あと1年待てばいい。

現地24日（木）、NFLが各クラブに2022年シーズンから1チームあたり2種類のヘルメットを使用することを許可するとの覚書を送付した。『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが伝えている。

最初にこの件を伝えたのは『Pro Football Talk（プロフットボール・トーク）』だった。

NFLはこれまで、安全上の理由から各チームに1種類のヘルメットしか許可していなかった。その背景にあったのは、選手が1種類のヘルメットを適切に使用する方が、複数のヘッドギアを使用するより安全だという考え方だ。

NFLは2018年にユニフォームポリシーを拡大し、各チームのジャージーの選択肢を増やしたものの、ヘルメットを1種類とするルールは維持された。このことにより、一部のチームの選択肢は制限されていた。

新ルールによってこの規制が緩和され、各チームにより自由が与えられる。

今回改められたポリシーによって、各チームは第2（オルタネートカラー）の認可ヘルメットをオルタネート、クラシック、カラーラッシュの各ユニフォームと組み合わせることができる。オルタネートヘルメットは下記の項目に従って使用される。

・各クラブは全選手に完全に新しいオルタネートカラーヘルメットを用意しなければならない
・オルタネートカラーヘルメットは該当する選手のプライマリーヘルメットと同一の製造元、モデル、サイズでなくてはならない
・オルタネートカラーヘルメットはトレーニングキャンプ開始時点で全選手が使用可能でなければならず、プライマリーヘルメットと同時に準備されていなければならない
・オルタネートカラーヘルメットは最低でもそれが利用される試合のある週の練習で着用しなければならない

各チームは2022年にオルタネートヘルメットを使用する意向を2021年7月31日（土）までにリーグオフィスに伝えなければならない。したがって、2022年にオルタネートヘルメットを使う計画のあるチームは今年中に分かる。

一部のチームはヘルメットと合わないことから、レトロなスローバックユニフォームを避けていた。タンパベイ・バッカニアーズは“クリームシクル”の淡いオレンジを、フィラデルフィア・イーグルスはケリーグリーン（明るい緑）を避けている。また、ニューイングランド・ペイトリオッツのヘルメットには“パット・パトリオット”が戻ってくるかもしれない。多くのチームが何らかの形で新ルールを活用すると見られる。結局のところ、黙っているだけでは商品は売れないのだ。

少なくとも1種類は代わりのヘルメットが使えるようにと、ファンは大きな声を上げてNFLに要求してきた。新ルールがその願いを叶える。あとは1年待つだけだ。

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