ポジション争いを前に反感も自らの力に変えるペイトリオッツQBニュートン
2021年06月30日(水) 11:44マック・ジョーンズとのクオーターバック(QB)争いの中にいるニューイングランド・ペイトリオッツのQBキャム・ニュートンは、7月下旬に始まるトレーニングキャンプまでの夏休みの間もQBコーチであるジョージ・ホワイトフィールドJr.と一緒にトレーニングを続けている。
ワークアウトの間の休憩時間に、ホワイトフィールドは『Instagram Live(インスタグラム・ライブ)』でニュートンにいくつかの質問をしている。その一つが、ヘイトを浴びせられる中でいかにバトルを乗り切っていくかだった。『Boston Herald(ボストン・ヘラルド)』によれば、ニュートンは次のように答えたという。
「単純なことさ。それで集中力を燃やすのさ。ヘイトが俺のフォーカスにならないなら、エサはやらない。俺がそれを糧にすることはあっても、俺がエサをやることはない。それは別々のことなんだ。俺が憎悪を感じたり、それについてあれこれ考えてしまったら、そこから出てくるのは激情や怒りだ。でも、それは俺を使った憎悪であって、俺がその憎悪を生かしているわけじゃない。だから、俺はそれを処理して、自分の燃料にしてやりたい。誰かの言うことに思いわずらったりしない。誰がどんなことを言おうと、俺はそれを自分の力になるよう活用するし、自分が与えたいと思うものにしか与えない」
ニュートンは“憎悪”の扱いに慣れている。リーグに入って以来、最も評価の分かれるQBの一人であり続ける元MVPのニュートンは、キャリアの大部分で理不尽な敵意に対処してこなければならなかった。それでも、ここまでやってきたのだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ジアルディが今週に述べているように、ニュートンは1巡目指名を受けた新人のジョーンズと、トレーニングキャンプでペイトリオッツの先発QBの座を懸けて真のバトルに取り組むことになりそうだ。
ニュートンがこの仕事を勝ち取るには、自らの腕とコンディションをホワイトフィールドと一緒に上げることが必要になる。成功は目標を思い描くところから始まるとニュートンは語った。
「もうそこにいる自分を思い描かなきゃならない。そのときが来て、自分の居場所を手にいれたかのようなメンタルにするんだ。いずれそこに着いたときにはかなりの不安を抱えるけれど、それを少しずつ流して、穏やかでいられる。それがいつであっても。そうやって砕いていくんだ。俺の言ってることが分かるかな? 気持ちをそこにおいて、そこにとどまる。苦しいことがあるけれど、そのポジションにいることに慣れていくってことだ」とニュートンは言う。
トレーニングキャンプが始まれば、ニュートンがジョーンズを退けて先発として2021年シーズンを始められるかが分かるだろう。
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