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2021年も補足ドラフトは実施されず

2021年06月30日(水) 10:01


NFLロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

リーグは2021年も補足ドラフトを実施しない。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロがこの決定について知る人物の話を元に伝えた。

リーグの団体労働協約(CBA)の下では、NFLには各シーズンに補足ドラフトを行うかどうかを決定する権利がある。リーグは今回、主にCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響により、これを実施しないことを決定した。

昨年の補足ドラフトが中止された後、リーグは補足ドラフトの候補生たちにフリーエージェント(FA)の立場は与えられないものの、2021年ドラフトにエントリーできる旨を伝えている。そのため、夏にチームに加わろうと考えていた選手たちは、基本的にチャンスを9カ月待たなければならなくなっていた。おそらく、リーグは今年も補足ドラフトに参加することを希望していた選手たちに同様の方針を示すと考えるのが現実的だろう。

補足ドラフトは通常のドラフトとは異なる形で実施される。各チームは選手を指名したいラウンドを申請。その選手を獲得できた場合、翌年の通常のドラフトで該当するラウンドの指名権を喪失する。例えば、ベイラー大学のワイドレシーバー(WR)ジョシュ・ゴードンは2012年の補足ドラフトにエントリーし、クリーブランド・ブラウンズから指名を受けた。ブラウンズがゴードンを獲得するために提示したドラフト2巡目が、他のチームが提示したラウンドより上位だったということであり、ブラウンズは2013年の2巡目指名権を喪失している。

その前年には当時のオークランド・レイダースがクオーターバック(QB)テレル・プライアーを3巡目指名権と引き換えに指名する権利を得た。プライアーは出場停止処分に続くオハイオ州立大学への立ち入り禁止を受け、補足ドラフトにエントリーしていた。

最も近いところで実施された補足ドラフト(2019年)で指名されたのはワシントン州立大学のディフェンシブバック(DB)ジェイレン・トンプソンのみだった。トンプソンはアリゾナ・カーディナルスから5巡目指名権と引き換えで指名を受けている。

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