QBフィッツパトリック率いる攻撃陣に満足するワシントンLBボスティック
2021年06月30日(水) 12:05昨シーズンにNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区を制したワシントン・フットボール・チームは、ディビジョンタイトルを連覇するため、プレーオフに対応できるディフェンスとオフェンスのカギとなるパーツをそろえている。2003年と2004年にフィラデルフィア・イーグルスが成し遂げて以来、NFC東地区を連覇したチームはいない。
トレーニングキャンプに向けて、最大の関心はクオーターバック(QB)ライアン・フィッツパトリックがワシントンを連覇に導くだけの活躍を見せられるのか、それともキャリアの中でたびたび訪れる下り坂をそのまま転げ落ちてクラッシュし、燃え尽きてしまうのかということだ。
ラインバッカー(LB)ジョン・ボスティックによれば、フィッツパトリックはこのオフシーズン中にすでにチームに変化をもたらしていると言う。
ベテランのボスティックは「オフェンスがどれだけステップアップしているかは見れば分かる」と『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に話している。「彼は他の選手にとって本当に大きな助けになると思う。彼のおかげでオフェンスは一部のルートの走り方が改善されたのが分かる。彼が“ここでオープンになったら投げる”と指示している7つくらいのルートは、明らかに直線的に走るのではなくて、少しカーブさせることでラインバッカーにとっては守りづらいコースになっている」
「オフェンスの状況にはすごく満足しているし、チームとして成長できているからうれしい」
去年のワシントンオフェンスはQBドウェイン・ハスキンズの不安定なプレーに苦しめられた。QBがベテランのアレクッス・スミスに替わったことによりオフェンスの中心が安定し、チームは5勝1敗となり、ポストシーズン進出の先陣を切ることができた。
スミスの成功は、ワシントンがディフェンスを成功させるためにはオフェンスの舵取り役が必要だということを証明した。QBの判断ミスで不利な状況に追い込まれることがなくなったヘッドコーチ(HC)ロン・リベラのディフェンスは、圧倒的な強さを見せた。
ワシントンはフィッツパトリックがチームを次のレベルへと導いてくれることを期待している。フィールド深くにパスを決められるガンスリンガーである彼だが、ボールをリリースするタイミングも心得ている。あとはターンオーバーを避けることだ。フィッツパトリックが苦しんだシーズンはターンオーバーが目立っていた。
ワシントンにはポストシーズンへの切符を手に入れられるだけのディフェンスがある。そこからさらに駒を進めるためには、フィッツマジックが必要だ。
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