ターニャ・スナイダーがワシントンの共同CEOに
2021年06月30日(水) 14:02ワシントン・フットボール・チームがまた歴史に一歩を刻んだ。
チームオーナーであるダン・スナイダーの妻であるターニャ・スナイダーがチームの共同CEOに任じられた。チームが現地29日(火)に発表している。リーグで女性が同様の重要な役職に就いた例は多くない。
ダン・スナイダーは声明にて「ターニャはこの組織において最も重要な人物の一人であり、彼女のかかわりが深まったここ18カ月は特にそうだった」と述べた。
「乳がんの啓もうやわれわれの慈善財団における、周囲に影響を与える信じられないほど素晴らしい仕事によって、公に多くの人々がターニャを知っている。しかし、その裏で彼女はワシントン・フットボール・チームの方向性に大きな影響を与えてきた。彼女はブランドとファンサービス――エンターテインメントチームを含め――を発展させるというわれわれの決断において不可欠な存在だった」
スナイダー夫人は1999年にスナイダー家がチームを買収して以来、ワシントンの慈善活動を率いてきた。その中には毎年子どもを中心に17万8,000人以上を支援してきたワシントン・フットボール慈善財団がある。また、13万5,000人ほどの女性から成り、慈善財団の活動を行うファンクラブ“ウイメン・オブ・ワシントン(WOW)”を創設。乳がんのサバイバーであるスナイダー夫人は、22年前にNFLに“シンク・ピンク”キャンペーンを導入する一助となった。
夫人の着任によって、リーダーシップに多様性をもたらそうというワシントンの取り組みが続いていく。ロン・リベラは現在のNFLにいる5名のマイノリティのヘッドコーチ(HC)の一人であり、昨年8月にはジェイソン・ライトがリーグ初の黒人のチーム社長になった。
「このチームは私たち一家のレガシーです」と述べたターニャは、次のように続けている。
「NFLのフランチャイズを代表する存在となるべく取り組む中、私たちはこのチームの歴史上、きわめて重要な時期にいます。共同CEOの肩書は、そういった努力に向けた私たちのアプローチを示すものです。これは自然な進歩である一方、私たちが行っているすべてを特徴づける意見や視点の多様性を正式に承認することが重要です。チーム全体に広がる慈善活動の中心となるコアバリューを確実なものとし、目標の実現に近づくことが新しい役職における私の役割です」
【A】