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2021年がラストシーズンかもしれないとラムズOLウィットワース

2021年06月30日(水) 14:52


ロサンゼルス・ラムズのアンドリュー・ウィットワース【AP Photo/Kelvin Kuo】

オフェンシブラインマン(OL)アンドリュー・ウィットワースはしばらくの間引退を考えている。しかし、10年近く前に自分自身に誓ったのは、40歳の節目が来るまで可能な限り努力することだった。

その節目が近づいている。ウィットワースは2017年から所属してきたチームであるロサンゼルス・ラムズでこの秋に16年目のNFLシーズンを始めようとしている。そして、そのシーズンが最後になるかもしれない。

クリス・ロングの『Green Light Podcast(グリーン・ライト・ポッドキャスト)』に出演したウィットワースは、2013年に膝蓋骨を負傷したときが一つのターニングポイントだったと振り返った。

「これが治ったら40歳までプレーしたい、って気持ちだった。それが現実的だとか、そうなるとか考えたことはない。でも、ただそうしたいって感じだった」とウィットワースは話している。

「だから、今年は俺にとってそういう感じだ。今季を自分の望むレベルでプレーできるように全力を尽くしてきた。これが最後かもしれないと感じているけれど、一番仲のいい友人たちは、俺が7年連続くらいでそう言っているって言うんだ。だから、どのくらい本当の話なのかよく分からないけれど、とにかくそう感じている」

最後に否定的な要素を提示しているということは、必ずしも2021年が引退ツアーになるわけではない。とは言え、その可能性は十分にある。40歳を超えてもプレーしようと考えるアスリートはもちろんウィットワースだけではなく、最も顕著なのは45歳で戦い続けているタンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディだ。

しかしながら、ウィットワースの置かれているポジションや責任はブレイディのそれとは大きく異なる。また、ウィットワースのキャリアはトレーナールームやその向こうへの滞在なしには続いてこなかった。昨年にはひざの負傷によってシーズンの半分近くを失い、アリゾナ・カーディナルスとのシーズン第17週の大事な一戦にも間に合わなかった。チームはウィットワースの存在なしでポストシーズンにたどり着いている。プレーオフには間に合ったウィットワースは、シアトル・シーホークスに勝利したワイルドカードでオフェンシブスナップの92%に参加。グリーンベイ・パッカーズに敗れたディビジョナルラウンドではオフェンシブスナップの100%でプレーしていた。

12月に40歳になるものの、4度のプロボウラーにしてオールプロにも2度選ばれていウィットワースは、ラムズの強力なOLにおける堅固な存在だと見られてきた。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によれば、過去9シーズンにおいてウィットワースのグレードはほぼ安定しており、35歳を超えた選手に想定されるような退行の傾向はない。

ただし、タックルは選手の身体に物理的なダメージを与えるため、ウィットワースがフットボール後の人生を考えてしまうのも理解できる。2021年シーズンが終わったとき、まだ続けるべきかどうかは本人の体が教えてくれるだろう。今のところ、同世代の中で最も頼りになるブロッカーの一人は、いつも通り仕事の準備を進めている。

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