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「スーパーボウルでパッカーズに勝利し、WRアダムスを奪う」という計画を夢想するレイダースQBカー

2021年07月07日(水) 23:29

ラスベガス・レイダースのデレック・カー【NFL】

デレック・カーはまだ、元カリフォルニア州立大学フレズノ校のチームメイトで現在グリーンベイ・パッカーズに所属するスターワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスへの求愛を続けている。

いつかもう一度アダムスと組みたいのだとカーは『The Cris Collinsworth Podcast(クリス・コリンズワース・ポッドキャスト)』の最近のインタビューでも繰り返している。不正交渉のルールは、チームとマネジメントに対してのみ適用されるもので、選手には関係がないのだから、自分は働きかけを続けるのだとラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)は主張した。アダムスにもう1シーズン、パッカーズとの契約が残っているとしてもお構いなしだ。

「デイバンテ、彼は俺のベストフレンドの1人だ」とカーは『Pro Football Talk(プロフットボール・トーク)』に語っている。「俺は自分に出せるものなら何だって彼に提供するよ。車が欲しいなら買ってやる。彼のためにできることがあれば、何でもするさ。彼ならここのレシーバー陣に最高にフィットするって分かっているんだ。完璧にはまるはずだ。俺がこういうことを言うのは自由だろう? 組織だとそうはいかないけど、俺は言うぜ。彼は俺のベストフレンドだ。ワン・オブ・ザ・ベストだよ――彼はNFLのベストレシーバーなんだ」

この流れの始まりは先月、カーが『ABC30』のブリアナ・メロンに対し、機会を見てアダムスとサインするようレイダースにプッシュするつもりだと言い出したところからだった。当のアダムスはもう少しプロセスに政治的で、後にメロンに対し、カーと再タッグを組むことは“夢”だが、今はグリーンベイにいることに満足しているとコメントしている。

そのあたりの事情はカーもわきまえている。彼は単純に、親友の1人と一緒に働きたいという正直な気持ちを述べているだけだ。アダムスがNFLのベストプレーヤーの1人だということに傷はつかない。

「彼はパッカーズの一員であることに集中しているんだ。働きを見れば、分かるよ」とカーは述べた。「俺は彼の働き方を知っているし、それが彼にとってどんなに大事かも分かっている。彼はそれに集中していて、俺はスーパーボウルに行き、スーパーボウルで勝つことに集中しているんだ。そこに彼もいればいいと思っている。ついでに尻をたたいてやれるからな。そういうプランなんだ。それで彼をダークサイドに引き入れて、かっさらってしまうんだ」

分かりやすいスーパーヴィランのように、カーはプランを打ち明ける。まず第56回スーパーボウルでレイダースがパッカーズに勝利する。そしてレイダースは2022年の春にアダムスと契約――そういう算段らしい。

もちろん、そこにはパッカーズが来年アダムスにフランチャイズタグを付けるとか、今シーズンのどこかで彼と有利な長期契約を結ぶといった可能性は一切考慮されていない。とはいえ、今はまだ7月。いつか友人と再会を果たす楽しい夢をカーに見させてやってもいいだろう。現実を突きつけるのはもう少し先でいい。

【M】