自身の回復状況について言葉を濁すジャイアンツRBバークリー
2021年07月09日(金) 09:522020年シーズンの早い段階でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したニューヨーク・ジャイアンツのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは、フィールド復帰に向けた道を歩み続けている。しかし、今のところ復帰の目標日を設定できる段階には至っていない。
現地8日(木)に『Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に登場したバークリーは、正確にはいつ頃2021年のプレーに向けた準備が整うかについての複数回の質問をはぐらかしていた。バークリーはこれまでに実証済みの“その日ごとにやる”というモットーに基づき、“毎日1%良くなるよう頑張っている”と話した。
どうにも決定的な要素に欠ける応答を受け、アイゼンは一歩踏み込んでバークリーにPUPリスト(故障者リスト)にとどまる可能性があるのかを尋ねた。バークリーは蝶のように舞いながら、蜂のようには刺さないようにこの質問もかわしている。
さらにけがの状態について尋ねられたバークリーは「俺はそれほどバカじゃない。ちょっとはNFLにいるからな。一つや二つは学んだよ」と応じた。
回復具合とリハビリの状況については、バークリーは少なくとも1カ月は“自分の体に聞いてみる”姿勢を続けているようだ。これまでのところ、バークリーの体はその日ごとにやっていくという以上のことを語っていない。
ジャイアンツは2021年シーズン開幕までにバークリーの準備が整うことを望んでいる。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のタイトルを狙うのであれば、バークリーの力が必要だからだ。クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズも重要なシーズンを迎えており、ジョーンズとバークリーが共にフィールドに立つことでそれぞれのチャンスは広がるだろう。
とは言え、現段階ではそれは希望にとどまっている。トレーニングキャンプまであと数週間あり、バークリーにはリハビリを続ける時間が残されている。8月の終わりまでには、バークリーの状況がもっと分かっているだろう。
当然、ここまでの話だけではインタビューの内容としては不足しているため、アイゼンはなおもバークリーからそれなりの回答を得ようと試みる。7月8日の段階でバークリーがどういった位置にいるのか見定めようと、ファンタジーフットボールに目を向けたのだ。アイゼンはファンタジードラフトのトップでバークリーを獲得することに自信があるかと質問。バークリーはあいまいな自信をもってこれに答えている。
「俺がギャンブラーなら、ベストは自分に賭けることだと言われるだろうな。だから、もちろんだろ?」とバークリーは話した。
アイゼンはさらにたたみかけ、自分はバークリーを全体1位で指名し、“すぐに楽しめる”だろうと発言。バークリーは承認ともとれるコメントを返した。
「そう思うよ。俺にはそうなると分かってる」
今のところ分かっているのは、バークリーの状態については分からないということだ。いくらかの足がかりを得られたかは、1カ月後に見えてくるだろう。
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