困難を承知でバッカニアーズのトレーニングキャンプに挑むCBキャメロン・キンリー
2021年07月10日(土) 00:31ロイド・オースティン国防長官が方針を転換してタンパベイ・バッカニアーズの新人コーナーバック(CB)キャメロン・キンリーがトレーニングキャンプに参加するのを許可したことに、多くの人が驚いた。元海軍兵学校チームのキャプテンだったキンリー本人も例外ではない。
キンリーは国防総省が方針を変更した後にオースティン国防長官から個人的に電話があったと『ESPN』に話している。
「国防総省と電話しているのがとにかく衝撃だった」とキンリーは振り返った。
「だけど、彼が決定を覆したことを報せてくれて、彼はそういう決断をしたことに満足していた。これが正しい決断だし、俺がそのチャンスを生かすことを楽しみにしていると話していたんだ」
アメリカ海軍兵学校を卒業してドラフト外フリーエージェント(FA)になったキンリーは、5月にバッカニアーズと契約し、ルーキーミニキャンプに参加した。6月になって海軍長官代理のトーマス・ハーカーが、拝任を遅らせたいというキンリーの要望を拒否している。
「ものすごく悲しかった。言葉もなかった」とキンリーは『ESPN』にコメント。
「何を考えたらいいかもわからなかった。そして、俺はこれも旅の一つの障害だと理解した。この状況が自分をより強い人間にするだろうと分かっていた」
ペンタゴンによる驚きの当初の決定は、キンリーが奉仕を誓う前にNFLでの仕事を追求する機会を与えられるべきだと考えるNFLPAや立法府の面々からの多くのサポートにつながった。今週になって、キンリーが夢を追いかけるチャンスを得たことが明らかになっている。
中心的メンバーのほとんどが再びそろったスーパーボウル覇者に加わったドラフト外FAであるキンリーには、バッカニアーズのロースター入りに向けて厳しい戦いが待っているだろう。しかし、22歳のキンリーがそこから逃げることはない。
「フットボールをプレーし始めてからずっと持っている考え方さ」とキンリーは言う。
「誰にも努力で負けない。110%をやる。だから、俺はそのことにエキサイトしている。絶対にやってやるぜ」
今月後半に行われるトレーニングキャンプで、キンリーは自分の居場所を証明すべく挑戦するだろう。
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