契約状況について、「俺は相応のものが欲しいだけ」とペイトリオッツCBギルモア
2021年07月10日(土) 21:32ニューイングランド・ペイトリオッツのコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアは新しい契約を希望している。このオフシーズン、彼はそれを明確に主張しており、参加義務のあるミニキャンプをホールドアウトした。
2019年のディフェンス部門年間最優秀選手に選ばれているギルモアは、昨年ペイトリオッツが450万ドル(約4億9,500万円)の昇給を認めたことにより、2021年に700万ドル(約7億7,000万円)のベースサラリーを受け取る予定だ。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、これはCBの中で24番目のサラリーだという。
現地9日(金)、ギルモアはリポーターのジョシナ・アンダーソンに対し、他のトップ5のCBに並ぶ程度の金額を希望すると述べた。
「俺はただ、自分の価値にふさわしいものが欲しいだけだ。結果がどうなろうともな」とギルモア。「どんな選手も、それぞれの価値に相応の報酬を受け取るべきだろう。そういうもんだ」
ベースサラリーこそ低いものの、ギルモアが今季キャップに占める割合はCBの中では最も大きい。今年、彼は契約最終年を迎えており、ペイトリオッツは昇給という手を昨年使っているため、今回それは選択肢にない。30歳のCBを満足させられるのは新契約か延長だけだ。
ニューイングランドからのトレードを求めるつもりはないとギルモアは付け加えた。
「どこかで共通の見地を見いだし、解決できることを願っている」と彼は述べた。「俺は自分の提供できるもの、自分のプレースタイルを分かっている。今はただ、自身自身のことに集中し、精神的にも肉体的にもいい状態でいられるようにしている」
ギルモアは2017年にペイトリオッツと6,500万ドル(約71億6,000万円)の5年契約にサインした。以来、それを上回る金額で契約するCBが次々と現れた。彼はまた、ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックのディフェンスのセンターピースとして、その契約以上のプレーを見せている。
1対1のマッチアップに強く、敵のナンバーワンレシーバーを封じることができるため、ベリチックとしては采配がやりやすい。スターCBがフィールドにいなければ、ペイトリオッツディフェンスは全く異なる様相を見せるだろう。
昨シーズン、11試合のプレーにとどまったベテランは、オフシーズン中に大腿(だいたい)四頭筋の部分断裂を修復する手術を受けた。リハビリは順調だと彼はアンダーソンに語ったが、今月後半のトレーニングキャンプに間に合うかどうかは分からないという。
「手術を受けて以来、俺は過去最高に強くなったと感じている。たくさん走って、フルスピードを出せるように努力してきた」とギルモアは言う。「必要があれば、(キャンプに間に合うかどうか)考えてみる。けど、無理に急ぎたくはないんだ」
逃れられない重い罰金があるため、ギルモアがトレーニングキャンプをパスすることはないだろう。しかし、今月後半の練習開始時までに両者が新契約締結に至らなくても、けがの状況によっては“ホールドイン”が適用される可能性はある。
【M】