2021年のブロンコスはここしばらくの間で「最高のチーム」とLBミラー
2021年07月13日(火) 00:14第50回スーパーボウルで勝利して以来、ラインバッカー(LB)ボン・ミラーはデンバー・ブロンコスが凡庸な成績に低迷するのを見てきた。過去5シーズンのブロンコスはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の3位か4位に終わっている。
AFCのプレーオフコンテンダーだったブロンコスの急落は、ヘッドコーチ(HC)ビック・ファンジオが3シーズン目を迎えるにあたってファンたちにフラストレーションを抱かせている。苦戦に大きく影響したのが負傷で、ミラーも2020年シーズンのすべてを棒に振った。だが、チームには状況を好転させるためのプレッシャーがかかっており、それができないのであれば2022年には新たな再出発が必要になるだろう。
現地11日(日)、クアーズ・フィールドで行われたMLBのセレブリティ・オールスター・ゲームを前に、ミラーはブロンコスの現在のロースターを誇っている。
「ここしばらくの間で、今回がベストのチームだ」と32歳のミラーは言う。
「オフェンスはおかしいくらいさ。コートランド(サットン)がいて、ジェリー・ジューディ、ノア・ファント、アルバート(オクウェンブナム)――すべてを見るつもりはないけど――メルビン・ゴードンも、ほかにもトップレベルの選手がいる。ディフェンスだって同じさ」
「たくさんの選手がモチベーションを高めている。みんな、負けにはうんざりだ。誰もが勝利したがっているし、俺もエキサイトしている。過去5年にプレーオフに出れなかったから、ダブバレーの全員がそう感じている。ジョン・エルウェイからG.P.(ジョージ・ペイトン)、シェフやコック、関係する本当に全員がね。今季の俺たちはシーズンを通してずっと、高いモチベーションを持っているはずさ」
足首は“94%”戻っていると言うミラーが負傷を抱えなければ、ブロンコスの守備陣は再び調子を取り戻し、堅実なセーフティ(S)ジャスティン・シモンズや1巡目指名を受けたパトリック・サーテイン三世と共にNFLでも最高のセカンダリーの一つを形成するだろう。
青空が広がりつつあるデンバーにかかる最も大きい雲はクオーターバック(QB)だ。そして残念なことに、それはスポーツ界で最も重要なポジションの一つでもある。先発QBの座を争うと見られるドリュー・ロックとテディ・ブリッジウォーターのそれぞれに疑問点がある。
QBに不確実な点があることから、ブロンコスがグリーンベイ・パッカーズに不満を抱くシグナルコーラーのアーロン・ロジャース獲得に向けて大きな動きに出るのではないかと推測されていた。パッカーズ首脳陣が一貫してロジャースのトレードを望んでいないと主張しているにもかかわらずだ。
ロジャースのうわさについて尋ねられたミラーは「俺が何を聞いてるかって? 何より、俺はドリューに満足している。テディに満足している。G.P.にも、ジョン・エルウェイにも。もし俺たちがA-Rod(ロジャース)を獲得しにいくなら、それは彼ら2人の仕事だ」と応じた。
「ジョン・エルウェイはこれまでにトップ選手に取り組んで素晴らしい仕事をしてきた。ペイトン(マニング)、デマーカス(ウェア)、アキブ(タリブ)とかね。だから、彼らが獲得すべき選手がいるのなら、G.P.とジョン・エルウェイはそれが可能ならやるだろう。それができないのなら、俺はドリュー・ロックとテディ・ブリッジウォーターに満足している。彼らはものすごく印象的だし、OTA(チーム合同練習)で全員に印象付けていた」
「だから、俺は彼らにめちゃくちゃエキサイトしている。ドリュー・ロックともう1年やるなら、彼にとっては巻き返しの時だ。だから、どうなるにしても俺たちにとっては明るい」
ロックとブリッジウォーターが印象付けたところで、ロジャースについてのうわさがやむわけではない。少なくとも、ロジャースがパッカーズのトレーニングキャンプの場に赴き、NFL界が2021年シーズンに向けて進んでいくまでは。
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