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「今年はスーパーボウルに勝てるチームだ」とバイキングスLBバー

2021年07月13日(火) 13:31


ミネソタ・バイキングスのアンソニー・バー【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

2019年シーズンはプレーオフに進んだミネソタ・バイキングスにとって、7勝9敗という結果は2020年シーズンに臨んだ際に予想していたものではないにせよ、それがチームの現実となった。

バイキングスを代表するあるベテラン選手は、昨年は記念すべき復活劇の序章にすぎなかったと考えている。

ラインバッカー(LB)のアンソニー・バーは2020年にわずか2試合しか出場しておらず、胸筋の断裂でシーズンの大半を失い、不本意な年に参加できなかった主力メンバー(ディフェンシブエンド/DEのダニエル・ハンターもその一人)の仲間入りをすることになった。実績のある選手に頼ることのできなかったバイキングスは、なんとかNFLのディフェンスらしきものを作り上げることを余儀なくされ、1試合あたりに許したヤード数で27位、パスアテンプトあたりのサック数では28位となった。

バイキングスがオフシーズンにチームを再編成し、選手たちが健康になったいま、バーは自分のチームに大きな期待を寄せている。

「今年はスーパーボウルに勝てるチームだと本当に信じている」とバーは『FOX 9』に話した。「もちろん、そこに至るまでにはいくつものステップがあるし、俺はこのチームで良いシーズンも悪いシーズンも経験してきた。それでも、これまでは苦しい年があっても必ず立ち直ってきたんだ。今年は特別な年になると思っている」

バーはこの10年の大半でバイキングスの良い時期も月並みの時期も経験してきた。2014年にバイキングスにドラフトされたバーは7年間のキャリアをすべてこのチームで過ごし、プレーオフ進出3回、カンファレンスチャンピオンシップゲーム進出(2017年)を1回果たしている。

プロボウルにも4度選ばれているバーは、自分のチームが来るシーズンで目立った結果が残せるかどうか、現実的な可能性を知っているはずだ。その一方で、NFLでは7月ほど楽観的な予想が飛び交う月はない。

ディフェンスの前線に数多くの変更が生じたことで不完全燃焼に終わったシーズンである2020年を基準に、2021年のバイキングスの成績を予想するのは決してフェアとは言えない。負傷、フリーエージェント(FA)の離脱(ディフェンシブラインマン/DLのリンバル・ジョセフがロサンゼルス・チャージャーズに移籍)、新型コロナウイルス(COVID-19)関連のオプトアウト(最も影響が大きかったのは新加入のDLマイケル・ピアース)により、かつては強力だったユニットが形骸化してしまった。また、マイク・ジマーがヘッドコーチ(HC)になってからというもの、プレーメーカーがそろっているにもかかわらず、バイキングスはオフェンスの強豪として評価されたことはない。

当然このチームにはまだ学ぶべきことがたくさんある。だが、ひとまずバーが新しいシーズンに向けて希望を持っていることは、バイキングスファンにとって励みになるはずだ。2020年にチームを悩ませた健康問題を回避することができれば、バーはこの秋、強気な見通しが正しかったことを証明できるかもしれない。

【R】