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ラムズが“モダンスローバック”ジャージーを披露

2021年07月14日(水) 01:23


ダラス・カウボーイズとロサンゼルス・ラムズ【AP Photo/Kyusung Gong】

14カ月前、ロサンゼルス・ラムズは新しいスタジアムで使用する新たなブランディングとユニフォームを披露していた。

今、ラムズはスペシャルジャージーを身に着けてホームでファンを迎える準備を整えている。このスペシャルジャージーはNFLで最もシャープなものの一つとして人気が急上昇しそうなデザインだ。

ラムズは現地12日(火)に“モダンスローバック”と呼ぶサードジャージーを紹介している。

「偉大さをまとって」

「モダンのひねりを入れつつ立ち返ろう」

相反する内容のタイトルはともあれ、このジャージーはゴージャスだ。ラムズは短い袖に角を描いたユニフォームでプレーしていたかつての長い歴史に立ち返っている。これは昨年のリデザインでなくなったのが目立っていた要素だ。この角が“スローバック(懐古)”にあたる一方、2020年に初めて導入された要素を取り入れている点が“モダン(現代)”というわけだ。

このジャージーのナンバーには通常のホームおよびアウェイのジャージーと同じフォントが使われている。また、白地に青文字で“RAMS”と描かれた胸のパッチも施されている。ラムヘッドのロゴは通常のユニフォームと同様の背中側の首元に。名前に使われているロゴも通常版と同じだ。おそらく、このジャージーはラムズが意図する懐古的な印象を維持すべく、“ソル”(イエロー)のパンツとのみ組み合わされると見られる。

もしかしたら典型的なカラーのホームジャージーとホワイトのロードジャージーを擁するチームが、なぜ同じくホワイトのサードジャージーを導入するのかを疑問に思うファンもいるかもしれない。

昨年にユニフォームのデザイン改訂を行った際、ラムズはそのカラーパレットのチョイスで物議をかもした。そこで使われていたのはラムズ・ブルーとソル(スペイン語で“太陽”)、そして興味深い第3の色、“ボーン”(象牙色)だ。

ホワイト、と呼ぶこともできるが、ラムズは彼らが単純なオフホワイトとは別物だと考えているカラーのデビューにエキサイトしていた。ファンに実際の羊の角の色を思い起こさせる色であるのと同時に、ロサンゼルスのビーチの色も想起させるとチームは述べている。ホワイトと並べたとき――フィールドでは実際に起こらないものの、例えばラムズのフルユニフォームでホワイトのストライプがサイドに入ったボーンのパンツと組み合わせたとき――には、そのカラーの違いが如実になる。

もちろんユニークであり、ラムズが第3の選択肢として正真正銘のホワイトを着用することも可能にしている選択だ。このチョイスはチームが1973年から1999年に使用していたユニフォームを思い起こさせる。その時代、ラムズはトレードマークのブルーとイエローの組み合わせをロサンゼルス・メモリアル・コロシアムからアナハイムへ、そしてセントルイスへと引き継いでいた。

その頃のラムズはホワイトをジャージーのベースカラーとし、イエローの袖にブルーの角を描いていた。それをブルー、ホワイト、ブルーから成る3本線のストライプの入ったイエローのパンツと組み合わせていたのだ。チームはこのユニフォームで第34回スーパーボウルの対戦相手だったテネシー・タイタンズを下した。そして、ラムズはそれを模したモダンスローバックを着用し、第9週のタイタンズ戦に挑もうとしている。他には開幕戦であるシカゴ・ベアーズ戦や、同じく赤を基調としたスローバックジャージーを使用するサンフランシスコ・49ersと戦う第10週でもモダンスローバックを投入する予定となっている。

ラムズファンはチームがこのサードジャージーを使用するのを、2021年に3回見ることができるだろう。

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