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チャールズ・ウッドソンのようなキャリア終盤のポジション変更を想定するラムズCBラムジー

2021年07月14日(水) 10:29


ニューヨーク・ジャイアンツのゴールデン・テイトと ロサンゼルス・ラムズのジャレン・ラムジー【AP Photo/Kyusung Gong】

先に断っておこう。コーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーが今セーフティ(S)に転向しようとしているわけではない。

しかし、スターCBはいつかそういった転向を考えるかもしれない。

『The Rams Wire(ラムズ・ワイヤ)』によれば、先日にポッドキャストの『Million Dollaz Worth of Game(ミリオン・ダラズ・ワース・オブ・ゲーム)』に出演した際、ラムジーは「Sへの転向には何の問題もないと思う。今はコーナーが気に入っている。コーナーの方が金額がいいしな。自分が今いる場所に満足してる」と話している。

コーナーポジションにおけるトップ中のトップの選手であるラムジーは、相手を一切通さないカバーマンであり、ライバルのトップターゲットを一層する能力を有している。約185cmの身長はより大きいレシーバーたちとバトルするにも理想的なサイズであり、柔らかい下半身は小柄なスキルプレーヤーたちに向かって走り、スペースをリカバーするための加速を可能にする。

ラムジーがフィールドにいるとき、クオーターバック(QB)たちは別の方向を見ることだろう。

昨季のラムズはこれまで以上にラムジーが動くことを可能にした。昨年にラムジーはスロットからキャリアハイのスナップ169回をプレーした。また、ボックスからパサーにラッシュし、フリーセーフティとしてプレーすることもあった。

2016年のドラフト全体5位でジャクソンビル・ジャガーズから指名を受ける前、ラムジーはフロリダ州立大学のフレッシュマン時代にSをプレーし、その後コーナーに転向している。

その多才さが、いずれSへと転身することを可能にするだろう。それはキャリアのもっと後の段階のことになるだろうが。

NFL史上最高のコーナーはディオン・サンダースだと考えるラムジーだが、最高のディフェンシブバックといえばチャールズ・ウッドソンになるようだ。その理由は、殿堂入りしたウッドソンの、キャリア終盤でのポジション変更以降の活躍にあるという。

「俺はチャールズが好きだ。ディオンがこのゲームでベストのコーナーとは言ったが、チャールズはセカンダリーで複数のポジションをプレーしていて、このゲームで最高のディフェンシブバックだからさ。コーナーをプレーし、セーフティをプレーし、ニッケルもやった。すごくたくさんのことをやって、いろいろなやり方で試合に影響を与えた」

そう語るラムジーは次のように続けている。

「俺はL.A.にやってきて、そういう役割を始めた。今もエッジにいて、大部分の時間をコーナーとして過ごしているが、あちこちで彼らは俺にもう少し多くのことをやらせている。ちょっとニッケルをプレーしたりな。キャリアのどこかの時点でセーフティもそこに入ってくるならば、それもやりたい。全部ミックスしたいんだ」

ラムジーは10月に27歳になる。ウッドソンがセーフティにスイッチしたのは36歳のとき――CBとして14シーズンを過ごしてからのことだった。それは2011年にオールプロのコーナーに指名された後のことだ。この動きによって殿堂メンバーのキャリアは延び、39歳までハイレベルなプレーを続けている。

このゲームで最高のコーナーの一人として、ラムジーがポジション変更を要するまで10年はある。今のところは仮定の話だが、そのサイズや柔軟に対応できる能力は、いずれポジション変更が必要になった際にはスムーズに移行できることを示唆している。

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