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「俺が自分の責任を果たすとき」とペイトリオッツQBニュートン

2021年07月16日(金) 11:39


ニューイングランド・ペイトリオッツのキャム・ニュートン【NFL】

ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)キャム・ニュートンの過去2年間は、NFLでのキャリアをスタートしてからの8シーズンとは違っていた。

負傷の後にカロライナ・パンサーズとの歓迎せざる別れがあり、フリーエージェント(FA)の期間は長引いた。その期間は大きな課題と共に終わる。トム・ブレイディの後任となり、パンデミックの中でペイトリオッツの戦闘力を維持するのだ。

最終的に、ニュートンは難題を完了することができなかった。率直に言って、ペイトリオッツを2020年にスーパーボウルに連れていくのは、誰にもできなかっただろう。ペイトリオッツは他のどのチームよりもパンデミックによるオプトアプトを決断した選手が多く、チームは改革を必要としていた。

パーフェクトとは言えない状況でニューイングランドにやってきたニュートンだが、他の選択肢が多くなかったのも確かだ。元MVPのニュートンはバックアップQBの中でも下層の選手しか検討しないような契約を結んだが、それは自分に賭けてのことだった。それから1年後、ペイトリオッツはニュートンが調子を取り戻すことに期待し、再び同様の賭けに出ようとしている。

現地15日(木)に『ESPN Radio(ESPNラジオ)』に出演したニュートンは「俺にとっては、ペイトリオッツは完璧な組織だ」と話した。

「だから、あそこでの俺の時間っていうのは、俺が望めるすべてだった。今こそ俺が自分の責任を果たすときだと思う。徹底的にな」

「俺には自分が何者か分かっている。時々、人は自分が何者であるかを忘れ、何をしてきたかを忘れるものだって自分に言い聞かせている。今は最高の自分でいなきゃならない時。我慢の時、それか、沈黙の時だ」

ニュートンの後ろには、ペイトリオッツの長期的なプランの象徴としてQBマック・ジョーンズが控えている。とは言え、再建中のチームにしてはめずらしいことに、ペイトリオッツファンが期待を将来に保留する必要はない。これまでの数字上、QBニュートンと共に2021年に十分力を示すことができるはずだからだ。

カロライナ時代にニュートンが学んだことがあるとしたら、それは人が想像するよりもずっと速く状況は悪くなり得るということだ。これから勝たなければならないときに、長期的な将来のことに気をもんでもしょうがない。そのことを念頭に置き、ニュートンはチームがドラフト最上位の指名権をQBに使ったことを気にしていない。

「正直に行こうぜ。それが正しい選択だって分かる程度には、俺は十分に長くこのゲームをプレーしてきた。それは数えきれないくらい言ってきたことだ。俺から不機嫌な人間を引き出すことなんてできない。マック・アンド・チーズ(ジョーンズ)は俺が初めて会ったときからロッカールームでプロらしい態度だったし、チームメイトについて学び、“俺が自分のレベルをカレッジレベルからプロのレベルに上げなきゃならない”って分かっている」

「俺は彼のためにここにいるし、彼はプレーするためにここにいる。スティッドハムやブライアン・ホイヤーとまったく同じように。俺たちの仕事はニューイングランド・ペイトリオッツのために、自分にできる最高のプレーヤーであること。だから、結局そこなんだ。マックが選ばれたとき、悪い感情はまったくなかった。今もそうだ。なぜなら、競争こそ全員からベストを引き出すからだ」

競争のときは思っていたよりも早くやってきた。しかし、唯一の保証された機会が目の前にあるときに、ニュートンがそれについて思い悩むことに意味はない。大事なのは2021年のことのみ。本人が言うように、今は我慢の、もしくは沈黙の時なのだ。

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