4つの軽罪に問われるFAのCBシャーマンが釈放
2021年07月16日(金) 15:19NFLで10年のキャリアを重ねたフリーエージェント(FA)のコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンが、キング郡判事による保釈金なしでの釈放の指示に従ってワシントン州キング郡の刑務所から釈放された。
水曜日に逮捕されたシャーマンは4つの軽罪――不法侵入(ドメスティックバイオレンスを含む)、故意の器物損壊、DUI(飲酒もしくは薬物の影響下での運転)、逮捕への抵抗――の疑いがもたれており、東部時間16日(金)8時30分に出廷して2度目のヒアリングを行うことになっている。
キング郡地方裁判所のファーモモイ・マサニアイ判事は、検事が求めていた1万ドルの保釈金の設定を拒絶した。『Associated Press(AP通信)』によれば、マサニアイ判事は初回のヒアリングの場にはいなかったシャーマンについて“このコミュニティの支柱”だと語ったという。
『Tacoma News Tribune(タコマ・ニュース・トリビューン)』によれば、シャーマンの弁護士であるクーパー・オッフェンベチャーは現地15日(木)に「われわれは州によるこれらの疑いに関連する状況について調査しています」と語ったという。
「リチャードは家族や友人からのサポートに感謝しています。われわれは法廷でこの件について精力的に弁護することを期待しています」
シャーマンの妻であるアシュリー・モスさんは下記のような声明を出していたと『AP通信』が伝えた。
「私は夫を愛し、支えています。リチャードに支えの手が届き、必要なケアを受けられるように努めています。リチャードは常に愛情ある父であり、夫です。私たちは家族と共に家で彼に会えることを心待ちにしています」
33歳のシャーマンは現地水曜日の朝にシアトル近郊で逮捕された。また、その直前に閉鎖された建設現場に侵入しての当て逃げとDUIを犯した疑いでも調べを受けている。
当初は住居侵入によるドメスティックバイオレンスとされていた疑いは、前述のドメスティックバイオレンスを含む不法侵入に軽減された。
これらの容疑は水曜日の朝にシャーマンが姻族の住宅――妻の両親の住居と判明――に到着し、押し入ろうとして警察官が通報を受けた件に端を発する。家に入ろうとする際にシャーマンはドアに損傷を与えたとされ、これによって故意の器物損壊の疑いを受けている。
この件でシャーマンと警察官が軽傷を負ったものの、住人に負傷はなかった。
シャーマンはシアトル・シーホークスで5度のプロボウル選出を果たした後、サンフランシスコ・49ersで昨年を含めて3シーズンプレーしていた。『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイ・エリア)』によれば、49ersのジェネラルマネジャー(GM)であるジョン・リンチはシャーマンと妻のアシュリーさんについて次のようにコメントしたとのことだ。
「何よりも、ただ彼らのために祈っている。彼らは良き人たちだ。彼らがこれを切り抜けることをただ祈っており、われわれにできる限りで彼らをサポートするつもりだ」
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