選手との交流が限られることに不満を抱くジャガーズHCマイヤー
2021年07月16日(金) 16:52ジミー・ジョンソンはカレッジからプロへのコーチングキャリア移行で成功を収めるために必要ないくつかのことを知っている。
ダラス・カウボーイズとマイアミ・ハリケーンズでコーチを務めた経験のあるジョンソンは、スーパーボウルとカレッジのナショナルチャンピオンシップの両方で勝利を収めた3人のコーチのうちの1人だ。他の2人にはバリー・スウィッツァーとピート・キャロルがいる。ジャクソンビル・ジャガーズを完全に立て直せば、アーバン・マイヤーもいつかそこに加わるかもしれない。
1勝15敗のチームの指揮を引き継ぐのは簡単な仕事ではない。また、長年カレッジレベルを専門にコーチ業に取り組み、放送業界で働いた経歴もあるマイヤーにとって、プロのゲームで戦うのは楽ではないはずだ。
来月にプロフットボールの殿堂入りを控え、『Zoom(ズーム)』を通じた取材に応じたジョンソン――マイヤーとは『FOX(フォックス)』で同僚だった――は、マイヤーが今もNFLに順応しようと努力していると語った。
『The Florida Times-Union(フロリダ・タイムズ・ユニオン)』によれば、ジョンソンは「今、彼は選手と過ごせる時間がものすごく少ないことにちょっとフラストレーションを抱いている」と話したという。
「彼はいつも選手と一緒にいるのに慣れている。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のせいで、それができないんだ」
COVID-19はもちろん関係している。しかし、プロの選手にはオフシーズンにある程度の自由があり、自主参加のワークアウトを欠席するのを許されるほか、練習の形式や選手がフットボールアクティビティを行える時間については制限がある。それらの規定に違反したジャガーズには20万ドル、マイヤーには10万ドルの罰金が科され、チームは2022年のOTA(チーム合同練習)の時間を一部カットされた。
自分がNFLにいたころには対応する必要のなかったCBA(団体労働協約)の規制以外の部分について、ジョンソンは当時の自分と選手との関係性についてはあらゆるレベルで調整が必要だったと振り返った。
「世界クラスの違いじゃない。宇宙クラスの違いなんだ」とジョンソンは言う。
「大学のコーチとしての私はメンターであり、父親的な存在であり、選手たちのカウンセリングを計り知れないほど行ってきた。彼らは人生で初めて家を離れた子どもたちであり、大学で教育を受けるプレッシャーやガールフレンドに関するプレッシャー、家族と離れて暮らすプレッシャーにさらされている」
「だから、選手と私の関係はプロの選手とはとんでもない違いがある。プロの選手は本当に、経済的な理由に影響され、ビジネスであり、彼らのエージェントの影響もあるから、まったく違う関係になる」
ジョンソンは水曜日の朝にマイヤーと話しており、ジャガーズのトレーニングキャンプで練習の一部に参加するつもりだという。
大学とプロの違いのいくつか――オフシーズンの初めにはフリーエージェンシーについて指摘していた――にフラストレーションを抱えるかもしれないが、マイヤー自身の職業倫理がジャガーズ時代を成功に導くだろうとジョンソンは話した。
「アーバンは本当に徹底している。アーバンは相当な配慮をもって仕事の準備にあたっているんだ」とジョンソンは語っている。
「この仕事を受けたときに、彼は何に足を踏み込むのか分かっていた。そのプロセスの中で、われわれは何度も会話を交わしてきた。彼は素晴らしい仕事をすると思う。彼は職員がどれだけ大事か分かっている。彼は人とやっていく方法を知っている」
大学での最後の2度のコーチ時代の大半で、マイヤーは多くの才能を擁することから恩恵を受けてきた。今、マイヤーはよりレベルの高いプレーフィールドに踏み込んでいる。そこに合わせて調整できるかは、初めてNFLコーチになったマイヤー次第だ。
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