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5つの軽罪についてCBシャーマンは無罪を主張、「自分の行動はひどく後悔している」

2021年07月18日(日) 07:57

サンフランシスコ・49ersのリチャード・シャーマン【AP Photo/Ben Margot】

10シーズンの経験を持つNFLのベテランコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンは現地16日(金)、5つの軽罪を犯した疑いでワシントン州キング郡検察庁に起訴された。さらに、現在フリーエージェント(FA)のシャーマンは自らが起こした今週の事件について後悔の念を示す声明を発表している。

シャーマンは飲酒および薬物の影響下での運転(DUI)、道路作業員への無謀な危険行為、第2級の不法侵入(ドメスティックバイオレンス/DVを含む)、逮捕への抵抗及び第3級の故意による器物損壊(DVを含む)の罪で起訴された。その後、彼は5つ全てについて無罪を主張した。

「火曜日の夜の自分に行動については、ひどく後悔してる」とシャーマンはソーシャルメディアに出された声明の中で述べた。「とても誇りには思えない振る舞いをしてしまった。この数カ月、私はいくつか個人的な困難に対処していた。でも、それは自分の行動の言い訳にはならない。精神と感情面の健康の重要性は本当に大きなものだ。私はこれから必要な助けを受けると誓う。このシアトルのコミュニティーを含め、私と家族のサポートを申し出てくれた全ての人々に感謝する。こうした時に頼ることができる素晴らしい妻、家族とサポートシステムがあることに感謝している」

金曜日のヒアリング後もシャーマンは刑務所には戻されず、次の公判前聴取は8月13日(金)に予定されている。

33歳のシャーマンは保釈金なしで15日(木)にキング郡刑務所から釈放され、金曜日に4つの嫌疑についてのヒアリングに出席することになっていた。当日になって、検察は道路作業員への無謀な危険行為を罪状に追加した。

シャーマンは14日(水)の朝にシアトル近郊で逮捕されたが、その際に抵抗し、故意による器物損壊と住居侵入窃盗のDVを働いたとされている。彼はまた、閉鎖された建設現場を車で通過中にDUIで当て逃げをした疑いでワシントン州警察の取り調べを受けていた。

検察は木曜日に住居侵入窃盗のDVではなく、DVを含む不法侵入に罪状を引き下げている。

レドモンド警察によると、これらは水曜日の朝にシャーマンが妻の両親の家にやって来て、押し入ろうとした際に起きたものだという。現場には警察官が呼ばれた。申し立てによれば、シャーマンは家に入ろうとした際にドアに損害を与えたといい、それが故意による器物損壊罪につながった。

警察が現場に到着してシャーマンと話したあと、彼はその場から立ち去ろうとしたとレドモンド警察署長ダレル・ロウは水曜日の記者会見で語った。逮捕に抵抗したシャーマンと警官たちには身体的接触があったとロウは述べている。それに続いて口論が起き、シャーマンを拘束するための補助として警察犬が投入された。結果的にシャーマンと警官1人が軽いけがを負ったという。

シャーマンの妻アシュリー・モスは水曜日に『Seattle Times(シアトル・タイムズ)』の取材に応じ、この事件でけがをした家族はいないと述べた。

また、この事件が起きる前に入っていた警察への緊急電話で、飲酒運転の疑いがあるドライバーが閉鎖された建設現場に進入したとの通報があったとワシントン州警察の警部、ロン・ミードは水曜日に述べている。ナンバープレートからシャーマンが所有者だと判明した車は、後に近くの駐車場で大きな損傷を負った状態で見つかった。これがDUIと道路作業員への無謀な危険行為の罪につながった。

水曜日の出来事を詳述した公文書には、シャーマンが自殺的行為をしていたと記載されている。

NFLは水曜日に次のような声明を発表していた。

「FAはどのチームとも契約可能だ。リーグは法執行機関に関連するすべての件について調査を行っており、個人行動規範の違反があった場合、その選手には制裁が科される」

シャーマンはNFLで最初の7年間をシアトル・シーホークスでプレーし、5度のプロボウルに選出され、チームのスーパーボウル勝利に貢献した。その後、昨年を含めてサンフランシスコ49ersで3シーズンをプレーし、現在はFAとなっている。

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