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ジョークを交えて激闘や成功を振り返ったバイデン大統領とQBブレイディ

2021年07月21日(水) 11:49


ホワイトハウスを訪れたタンパベイ・バッカニアーズとジョー・バイデン大統領【AP Photo/Andrew Harnik】

クオーターバック(QB)トム・ブレイディをはじめとするタンパベイ・バッカニアーズのメンバーが現地20日(火)にチャンピオンの慣例としてホワイトハウスを訪問した。この訪問ではジョー・バイデン大統領とバッカニアーズの両者がジョークを発している。

バイデン大統領はブレイディの43歳という(フットボール界では)高い年齢に触れ、大統領自身が進んできた道の頂点に立った際の年齢を引き合いに出している。

「スーパーボウルで勝利した最年長のコーチであるとか、最年長のQBであるといったことについて、さまざまに言われてきた。今私が皆さんに話しているが、それについて私からジョークを聞くことはないだろう」とバイデン大統領は語り出している。

「私が把握する限りで、山頂にたどりつくにあたって最年長であることに何の問題もない! 私はそう考えている。そしてトム、君を見れば、君には20年くらいは残されているし、まさにベストのプレーをしている。これまで20年で10回スーパーボウルに行ったのだったかな? 悪くないね。私が言いたいのは、われわれはこのゲームでそんな状況を見たことがないということだ」

いつも通り洗練された装いでホワイトハウスを訪れたブレイディは、自分のスピーチの順番が来た際に独自のユーモアを展開した。

「僕の後ろにいるのは最高の選手たちだと思うし、ここにたくさんのコーチやスタッフたちも座っています。さまざまな理由から、本当に難しいシーズンでした」と話だしたブレイディは次のように続けている。

「だけど、僕たちは団結して、本当に懸命に取り組み、個人の課題はすべて脇においてチームとして一つになりました。・・・ある時期には最高という具合にはいかなかった。僕たちは7勝5敗で、少し苦戦していました。大統領がほのめかしたように。でも、僕たちはリズムを見つけ出しました。そこからうまくいきだしたんです」

「僕たちが勝てると思った人は多くありませんでした。実際、40%くらいの人は今も僕たちが勝ったと思っていないんじゃないかな」

ここで笑いが起こると、バイデン大統領も「分かるよ!」と応じている。

ブレイディは降壇する前にさらにもう一つジョークを発した。2020年シーズンの自らの勘違いに触れたのがそれだ。

「個人的には、ここに戻ってこられて良かったです。シカゴで試合をしたとき、僕が何ダウン目か忘れたことがありました。21年プレーしてきて1つのダウンを見失って、スリーピー・トムなんて呼ばれるようになった」

再び笑いが起こった後、ブレイディは「なんだってそんなこと言うんでしょうね?」と話している。

もちろん、この訪問ではジョークが交わされただけではない。バイデン大統領はフィールド上でのバッカニアーズの成功を称賛し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの中でチームが地元コミュニティのために行ってきた努力についても称えている。

「皆さんのチームはフィールド外でも向上している。必要としている家庭に数百万食もの食事を提供し、レイモンド・ジェームズ・スタジアムでの投票を含め、アメリカ市民が投票権を行使するのを手助けした。また、皆さんのスタジアムはこの春にタンパベイの家庭のライフラインとなり、20万回近くのワクチン接種を行っている。まだ接種していない人は、ぜひ接種を。いいね? 接種しましょう」

バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)であるブルース・エリアンスがバイデン大統領の指示のあと「アーメン(誠にその通り)」と同意を示した。

バイデン大統領はパンデミックの中で模範となり、できる限り多くのアメリカ人にワクチン接種を促したNFLに謝辞を送ってから、最前線でパンデミックと戦ってきた人々の前でタイトルを勝ち取ったバッカニアーズの成功に立ち返っている。

「こういった労働者たちは、まさにスポーツとアメリカ自体を象徴する教訓を思い出させる。どれほど、そして何度倒されようと、われわれは立ち上がる」

「われわれは立ち直った。より強く団結して立ち直り、信じられないほどのことを達成した。ちょうどあなたがたのチームがしたように。われわれが一つの国として取り組んでいるように」とバイデン大統領は語っている。

「@ Buccaneers、今日はホワイトハウスに来てくれてありがとう。あなたがたのチームはスポーツとアメリカ時代を象徴する教訓を体現する存在だ。何度倒されようと、われわれは立ち上がる」

「お招きいただいてありがとう@POTUS」

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