ベリチックHCに引退を伝えるのは「久しぶりに難しい会話だった」とペイトリオッツSチャン
2021年07月21日(水) 13:10長年ニューイングランド・ペイトリオッツのセーフティ(S)として活躍したパトリック・チャンは2020年シーズンに参加せず、今年の3月に現役を引退した。ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックの下で10年間プレーしたチャンは最近、引退の際に一番難しかったのはHCに復帰しないことを伝えることだったかもしれないと語った。
チャンは「直接ビルに話しに行ったんだ。久しぶりに難しい会話だったよ。俺は彼を尊敬しているし、彼も俺のことを尊敬してくれている。俺たちは選手とコーチ以上の関係なんだ」と『ESPN』のマイク・レイスに話している。「彼を失望させてしまうような気がしたんだけど、家族や自分のためにやらなければならないことだった」
2009年にベリチックHCから2巡目で指名されたチャンは、2013年にフィラデルフィア・イーグルスで過ごした冴えない1年を除いて、11年間のキャリアすべてをペイトリオッツで過ごした。ハードヒットが持ち味のチャンはセカンダリーの要としてペイトリオッツで3度のスーパーボウル優勝を果たしている。
数名のチームメイトとともにチャンは新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により2020年をオプトアウトした。シーズンを欠場したのち、とある春の朝、目が覚めてもうNFLでのキャリアは終わったと実感したとチャンは述べている。
メジャーリーグ・ラグビーのニューイングランド・フリー・ジャックスの共同オーナーであるチャンは、古巣のファンであり続けると言う。また、2年目のSカイル・ダガーがチャンの背番号23番を着てもいいかとわざわざ電話してきたことを光栄に思っていると話した。
「彼からは心からの敬意を感じた。たいていの選手は使われていない背番号があれば勝手に使うものだ。聞く必要もないのに、電話で聞いてくれたことに感謝している」とチャンは述べている。
「番号を使っていいかと聞かれたときは“もちろんさ”と答えた。引き継いでくれ、と。神に誓って彼は俺よりはるかに優れた選手だよ。これから間違いなくペイトリオッツの戦力になる。そうなってくれることを願っている。彼はまだ若くて未熟だけど、直感が鋭く、すべての要素を兼ね備えていると思うよ。だから活躍を願っている」
もしダガーがペイトリオッツで全盛期のチャンのようなタイプのSに成長すれば、ベリチックHCが得たものは大きい。
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