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足首のけがは「葬った」とカウボーイズQBプレスコット、プレシーズンでプレーを希望

2021年07月24日(土) 20:27

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【James D. Smith via AP】

ダラス・カウボーイズは2020年を通り過ぎた。ダック・プレスコットも同様だ。

カウボーイズのクオーターバック(QB)は現地22日(木)にトレーニングキャンプ最初の練習を終えたが、これは彼にとって、昨シーズン中に足首の大けがを負って以来初めてのキャンプセッションでもあった。そのけがは当然ながら、チームの勢いを大失速させたが、プレスコットが戻ってきたことで、ここからは全速力で前進する。振り返ることは許されない。

「それはもう過去に葬ったよ」とけがについてプレスコットは述べた。「正直に言うと、数日か数週間は前もって様子を見て、痛みが残るかとか、違和感がないかを確かめたい。初日の後は大したことなかった。またフィールドで制限なしに動けて、フル参加できて、全てがそれだけでうれしかったよ」

「みんなと一緒にいられるだけでエキサイティングだ。けがのことはほとんど考えていなかったほどだ。とにかく、このまま続けていって、自分の状態を確かめるだけさ。正しいプランできちんとケアするためにね」

プレスコットはけがのことを完全に忘れ去りたいわけではない。それよりも、自分が乗り越えられるチャレンジのリマインダーとして生かし、フットボールを続けられる新たな機会を与えられたことに感謝したいという。自分が復帰できたのは“天からの恵み”だと彼は記者団に語った。

1回の練習を終えたことは素晴らしいが、それは試合に出て、最後までプレーを続けるのとは大きな差がある。8月初めにカウボーイズがカントンでピッツバーグ・スティーラーズと対戦するホール・オブ・フェイム・ゲームまで、試合のコンディションでプレスコットが足首の状態を確かめるすべはない。

たいていの先発はプレシーズンの大部分でプレーの時間を最小限に抑えるものだが、プレスコットはライブアクションに慣れるためにいつもより多くスナップを受けることになるかもしれない。激しいプレーを伴う場に身を置く時間が増えれば、それだけリスクは増えることになるが、2020年の試合中にあれほど恐ろしいけがをしたプレスコットの場合は、少しでも不安を取り除くのに役立つかもしれない。

バランスを取るための行動だと考えればいい。

「俺はぜひプレーしたいと思っている」とプレスコットは述べた。「どのくらいの量が必要なのかについては、ただフィールドに戻って、実戦の前にレップスをいくつかやっておきたいだけ。実際にディフェンスが向かってくる状況を経験しておきたいんだ。素晴らしいプロテクションもあるから、あまり激しい衝撃は受けたくないけど、それもゲームの一部だし、もう一度立ち上がるいい練習になると思う。けがを忘れ去るんじゃなく、拭い落として、新しいプロセスを進むんだ。それはすごく大きいと思う」

「去年はプレシーズンがなかったから、俺とオフェンシブガード(OG)のザック・マーティンで話していたんだ。そういうプレシーズンのレップスは大事だよなって。本番の前に、練習のためにエキシビション的なレップスをしておくってのは大いに役立つ。俺にはそれが必要だと思う。たぶん、チームにとっても必要だ。きっとそのうち役に立つと思う」

カウボーイズはキャンプとプレシーズンを通してプレスコットの状態を注意深く見守り、彼が第1週に完全な状態になれるように可能な限りを尽くすだろう。その時まで、プレスコットは速いスタートができるよう、メンタルとフィジカルの両面で準備を整えておく考えだ。多くの目(とカメラ)が向けられる中、カウボーイズにとってそれ以下は存在しない。

【M】