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新人QBウィルソンの契約は「うまくいけばもうすぐ完了する」とジェッツHCサラー

2021年07月28日(水) 15:26


ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/Bill Kostroun】

2021年のNFLドラフトで全体2位指名された選手がまだ契約していない。

だが近いうちに状況は変わるだろう。ニューヨーク・ジェッツのトレーニングキャンプ初日の前夜にあたる現地27日(火)、クオーターバック(QB)ザック・ウィルソンは不在だった。そのことについて聞かれたヘッドコーチ(HC)のロバート・サラーは記者たちに対して、ジェネラルマネジャー(GM)のジョー・ダグラスが対応していると次のように話した。

「ザックの件については当然ジョーが今朝もここで動いているから、うまくいけばもうすぐ完了するだろう。しかしながら、このロースターのすべての選手がそうであるように、誰かが休むと他の選手がその分のレップスをカバーしなければならない。だから個々の選手の消耗をなるべく抑えるという点だけでも大変だ」

「だが練習を欠席した本人にとっては、逃したレップス分を取り返すのが課題になってくる。私やチームにとってレップスや練習、プロセスがどれほど重要かは誰もが知っていることだが、そのプロセスを一瞬でも逃すと、本人はかなり追い込まれることなる。とはいえ、チームとしては順調だ。それぞれの役割もうまくいっているし、準備は万端だ」

ウィルソンが契約書にサインしていないのは驚くべきことでもない。前回ジェッツがトップ3の指名権を使ってQBを獲得したとき、サム・ダーノルドも契約交渉のために練習を何度か欠席している。

勘違いしてはならないのは、2018年のダーノルドのようにウィルソンも決してより多くの金額を求めてホールドアウトしているわけではないという点だ。NFLはそのような可能性を排除するために、リーグと選手組合がドラフト順位に応じた新人契約のサラリーをスロット制にするシステムに合意し、それは10年前から適用されている。

新人契約の交渉が長引く原因としては、契約書のオフセット条項やボーナスの支払いスケジュールに関する交渉が行われていることが多い。案の定、ジェッツはこれらの詳細を一切公表していないものの、細かい金額の問題ではないため、契約がまとまってサインするまでにそれほど時間はかからないと見られる。他の2人の突出した1巡目指名選手のうちの1人、ロサンゼルス・チャージャーズのタックル(T)ラショーン・スレーターは火曜日にルーキー契約に合意した。

サラーHCが言ったように、ジェッツはウィルソンがオフシーズンやプレシーズンの練習で最も重要な部分である貴重なレップスを逃さないように、できるだけ早くチームの一員になってもらいたいと思っている。ジェッツの真のフランチャイズQBになるための活動は今、あるいは契約書にサインしてキャンプ地でチームに正式に合流し次第始まる。

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