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WRトーマスが早期に手術を受けなかったことは「遺憾」とセインツのペイトンHC

2021年07月29日(木) 21:23

ニューオーリンズ・セインツのマイケル・トーマス【NFL】

ワイドレシーバー(WR)マイケル・トーマスの足首の手術は、トレーニングキャンプを迎えたニューオーリンズ・セインツのラインアップに大きな穴を空けた。

今のところ、トーマスの復帰はシーズン半ばになるとみられている。だが、ジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスとヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンが現地29日(水)に話したところによると、彼らはトーマスのけがについてもう少し違う対処がなされていれば、回復の過程も変わっていたはずだと考えているようだ。

足首の問題が長引いたトーマスは、懲戒処分による1戦の出場停止もあり、2020年に合わせて9試合の出場にとどまった。ルーミスは、シーズン後、トーマスの状況について起きたことを明らかにしている。

「彼はシーズン中にコンサバティブな治療を受け、ポストシーズンの2試合でプレーし、シーズン後もいくつか問題を抱えていた」とルーミスは記者団に語った。「コンサバティブに治療するという決定がなされたので、われわれは皆それが治り、今年のトレーニングキャンプには何の問題もないだろうと考えていたはずだ。ところがミニキャンプが始まってみると、明らかによろしくない状況だったので、われわれは決断を迫られ、総合的に6月に手術を行うという判断を下した」

「後から思えばもっと早く、2月か3月に手術をした方が良かったが、そうはならなかった。なってしまったことは仕方がないし、結果が良好で、できるだけ早く彼が戻ってきてくれることに期待する」

ペイトンもルーミスと共通の思いを示し、トーマスの手術は先延ばしするべきではなかったと考えを口にした。

「しばらくは彼なしで過ごさなくてはならないようだ」と彼は述べた。「遺憾ではあるが、ここにいる彼以外の選手たちでやっていく。手術は行われた。われわれとしてはもっと早く実施してほしかったと考えているし、正直な話、そうされるべきだった」

計画について関係者間でコミュニケーション不足があったのかと質問されると、ペイトンは簡潔に答えている。「いや。そこまでにしておこう」

トーマスに早期手術を受けさせず、コンサバティブな治療にとどめるという判断は、ただでさえまばらなレシーブ陣において真のナンバーワンターゲット不在の状況を作り出した。

最近契約したWRクリス・ホーガンの追加によって必要なベテランの力は多少増えたが、これだけでは足りないだろう。それでもチームには急いでこれ以上の追加をする考えはないようだ。

「われわれは一部のメディアの人々以上に自分たちのレシーバー陣を気に入っている」とルーミスはWRのデプスについて述べた。

ペイトンもこれに同意し、「そのポジション以上に急を要するポジションが他にある」と述べている。

シーズンが始まった時にクオーターバック(QB)のジェイミス・ウィンストン、あるいはテイサム・ヒルが誰にボールを投げるのかについて、彼らがさほど焦っていないのは明らかだ。キャンプの進行とともに状況を見守るとしよう。

【M】